「いつまでこんなことが続けられるのかな」語っていた本音

  週刊連載を担当する漫画家の負担の大きさが窺えるような言葉の数々。以前からしげのの体調を心配する読者はチラホラいたようだが、今回の休載報告を受けてファンからは、

「漫画を描くことがツラくて仕方ないんだと思う。とても可哀想なので、もう打ち切りにしてあげてほしい」

「たしか『イニD』(頭文字Dの略称)以降は打ち切りが続いて、編集者から『車の漫画』を無理矢理描かされてたような…。描きたい作品じゃなければ、そりゃ病むよね」

「鬱コメントだらけのしげの先生なんて見たくない。休んでも厳しかったら、打ち切りで全然いいと思うし、誰も責めないはず」

「頼むから自分の命を終わらせることだけはやめてほしい。作品よりも体を優先するべき」

 といった切実な思いが寄せられていた。しげのの憂鬱な巻末コメントのなかには《担当編集者との恒例の焼肉もずいぶんやってません。もうダメです》と、コロナ禍によってなのか、職場でのコミュニケーション不足を示唆するような文言も。

 やはりしげのにとって、漫画家という職業は心身ともに削られていく仕事のようだ。以前、車の情報サイト『GAZOO』に掲載されたインタビュー記事では

漫画家の仕事はけっこう肉体的にハードなんですよ。1週間のうち5日は机に座りっぱなしなんで。スタッフが来る日なんかは、朝起きたら机に座って、アシスタントが帰った後も12時くらいまでは机に座っている》

《起きたらまた同じ、って生活なんでいつまでこんなことが続けられるのかな、って思います》

 と答えている。またこれからの車に対して“どんどんつまらなくなる”と発言していることから、車への熱も下がっているのかもしれない。

 長年の苦労があるせいなのか全体的に悲壮感が否めないしげのだが、まずは休養してから今後についてゆっくりと考えてほしいものだ。