まったく知らない場所に足を踏み入れた感想は?
「やってみると、結構おもしろいです。お客さんもスタッフもいろんな人がいるじゃないですか。だからすごく勉強になります。
夜の仕事なので、いろんな意見があると思いますし、以前は私も偏見がありました。でも、実際にこのグループの会長やほかの経営者さんにお会いすると、とにかくすごい。驚くほどしっかりしていますし、人によってはいい意味でケチだったりするんです。やっぱり、苦労もされているのでしょうね。プレイヤーの方は、元気な子もいれば暗い子もいたり、いろんなタイプがいます。それはそれぞれの人生なので、私が口を出すことはないですけどね」
では、現役ホストにアドバイスをするならば……。
「まず見た目はきれいに。清潔感はエチケットですから。それぐらいです。“歯のホワイトニングして”とか(笑)」
顧問としてグループ全体を活性化させるべく、まず『クラシック』で毎週金曜日、1日2組限定ではあるが、“スーパーフライデー”と銘打って押尾自らが席について接客している。
「やっぱり、“一緒にやろう”って握手をした以上、ここのお店はなんとか盛り上げたいんですよ」
今もインスタには“誹謗中傷”が届く
しかし、店の宣伝のためのSNSのコメントには、誹謗中傷が寄せられることもあるという。
「まあ“誹謗中傷されてなんぼ”というのはありますけど、気分はよくないですよね。あんまりこういうこと言っちゃいけないんでしょうけど、3か月に1回くらいインスタにすごいのがきます。“お前なんで生きてんの”“呼吸すんな”とか“死ね”“てめぇなんで笑顔でSNSやってんだよ”とか……」
とはいえ、“スーパーフライデー”は順調な様子。これまで押尾に会いに来たのは、なんと男性客が多いそう。
「“ホストクラブ=女性が行く場所”ではなく、この店はむしろ男性もウェルカムなんです。みなさん気さくな方で、中には素晴らしい経営者の方もいたりして。逆に私の社会勉強にもなっています。若いころは調子に乗って“俺が俺が”でやってましたけど、今は“教えてください”って。もう昔の“押尾学”はいないです(笑)」