インスタグラムで投稿される画像や動画はアイドル時代と変わらぬ美貌で、コメントにも《可愛い!》《昔のまま!》と驚きと称賛の声が相次ぎ寄せられている。現在51歳、まさに奇跡のアラフィフだが、その美の秘訣は?

「1日1万歩のウォーキングが日課で、あとは筋トレ、ヨガ、バーレスクダンス、ラテンダンス、エアリアル……。することがたくさんあって、毎日忙しくて(笑)。美のためというより、この仕事は身体が資本なので、仕事の一環だと思って取り組んでいます」

西村知美との再会で手話を

 とりわけ力を入れているのが筋トレで、「トレーニングを始めて8年。だいぶいい筋肉がついてきました(笑)。シンドイときもあるけれど、ステージに立って歌うという目標があるから頑張れるんだと思います」

 ディナーショーで必ず歌うのが『夢冒険』『鏡のドレス』『碧いうさぎ』の3曲で、「なかでもやっぱり『碧いうさぎ』は特別な曲」だと話す。

『碧いうさぎ』は自身が主演を務めた1995年放送のドラマ『星の金貨』(日本テレビ系)の主題歌で、劇中は聴覚障がいのある主人公・倉本彩を手話を交え演じている。彩は生まれながら耳と口が不自由で、赤ん坊のとき親に捨てられ孤児として育つ。

 彩のけなげな姿と切ない恋物語が共感を呼び、ドラマは最高視聴率23・9%を記録。この秋放送のドラマ『silent』も聴覚障がいを題材に描き話題を集めているが、『星の金貨』はその先駆けといえよう。当時の思い出を聞くと、

「彩の親友役を演じた西村知美ちゃんはもともと手話ができて、彼女に手話を教えてもらうこともありました。今でもたまに“この指文字覚えてる?”とテストされては“あれ、何だっけ?”なんて言って笑われてます(笑)。

 聴覚障がいの方のイベントに参加したこともありました。どうやって歌を聴くんだろうと思っていたら、椅子で振動を感じられるようになっていて、拍手も手をたたくのではなく手首を回転させてひらひら動かすんです。私のほうが感動させられました」

 ドラマのヒットも後押しし、『碧いうさぎ』はミリオンセラーを達成。この年の日本レコード大賞優秀作品賞を受賞し、長年の夢だった紅白歌合戦に初出場を叶えた。楽曲は自身最大のヒット曲となり、以降長く愛され続ける。昨年出演した配信ドラマ『プロデューサーK 4』では“歌手・酒井法子”本人役を演じ、新バージョンの『碧いうさぎ』を披露している。

「これまで私自身いろいろなバージョンで歌ってきたし、カバーしてくれた方もいて、本当に多くの方に愛されてきた楽曲だと思います。私が思う以上にファンのみなさんが大切にしてくれていて、そこでまた自分の宝物に気づかされることもあって。自分が自分のファンでいなければいけないなと改めて感じます」