古着系男子が三味線を弾いているギャップを

 今年4月に慶應大学に入学。伝統楽器を引き継ぐ逸材だがアッシュヘアにピアス、古着スタイルという見た目とのギャップは目を引く。

「黒紋付に袴姿で演奏する三味線も素晴らしいけど、古着系男子が三味線を弾いているギャップを含めて、10代、20代にも入りやすく気軽に接してもらえる楽器になってほしいという思いがあります」

津軽三味線を手にする中村滉己(撮影/山田智絵)
津軽三味線を手にする中村滉己(撮影/山田智絵)
【写真】三味線と古着ファッションのギャップがステキな中村滉己

 ロックやポップスなど現代の音楽が好きになっても三味線の軸はブレなかった。

「心を奪われ興味のある音楽があっても必ず三味線でも演奏できると結びつけて、三味線の存在は絶対忘れませんでした。三味線の魅力は奏でる音の大きさと繊細さのギャップです

 その魅力は自身のSNSでも発信している。

「海外からの反応も多いです。今回のアイスショーは、これまでの舞台とは比べものにならないくらい大きな経験でした。これに満足せず世界で活躍できる三味線奏者になるための夢に向かって有意義な第一歩になったと思っています

 “世界のコウキ・ナカムラ”にGO!