目次
Page 1
ー 女優が実名で告発
Page 2
ー 過去にもあったハラスメント疑惑
Page 3
ー 「私刑と同じ」だと主張

 

 女優・大内彩加が12月15日付のツイッターで、劇団「DULL-COLORED POP」の主宰で演出家の谷賢一氏を「提訴いたしました」と報告。大内は同日、メディアプラットフォーム・note上でも谷氏からのハラスメントの数々を告発していた。

 一方、谷氏も同日中に自身のウェブサイトで「この度は私に関することで大事なお客様、および公演関係者に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることを、まず深くお詫び申し上げます」などとコメント。しかし、大内の訴えに対しては「れっきとした名誉毀損」と憤り、彼女と争う構えを見せ、業界内外の注目を集めている。

女優が実名で告発

 まず、大内は「DULL-COLORED POP」に所属してきた中で、「2018年6月から谷に『日常的に胸やお尻を触る』『卑猥な言葉をかけられる』『卑猥な内容のLINEが送られてくる』等の性加害を2021年3月まで受け続けました。もっと深刻な、辛すぎる性加害もありました」と、自身の被害を記載。

 ほかにも「稽古中に飲酒をしながら稽古をする」「酩酊状態で稽古場に来る」「性的な演出を演者の許可を取らず行う」「若い役者・スタッフを複数人の前で怒鳴りつける」「女性キャストに肩を揉ませる」「女性を必ず自分の隣に座らせる」「物に当たる、態度に大きく不快感を出しながら稽古をする」「急に人を叩く、蹴る」といった谷氏の行為を暴露したのだ。

 現在、大内は適応障害、うつ病を患って通院や投薬治療をしているというが、「今まで声をあげられなかった被害者たちが声をあげられるように、そして被害を受けた人たちの心が少しでも休まりますように、ここに、実名にて告発・提訴いたします」と表明している。

 この事態に、谷氏は自身のサイトで「彼女の文章は事実無根および悪意のある誇張に満ちており、受け入れられるものではありません」「これはれっきとした名誉毀損」「取り下げて頂くまで戦う覚悟でおります」と真っ向から反論し、大内と争う姿勢を示した。