売れっ子タレントの貴重な息抜き

「競艇は'10年度からボートレースに名称を変更。それに伴い、大御所タレントが出ていたCMに、渡辺直美さん、田中圭さんといった若い世代に人気の俳優を起用し、イメージアップ戦略を続けてきました。若い世代はスマホゲームのガチャに課金することも珍しくないため、ギャンブルにもあまり抵抗感はない印象です」(広告代理店関係者)

 パチンコ業界に詳しいフリーライターの藤井夏樹さんは、ギャンブル業界のメディア展開も関係していると指摘する。

「YouTubeやABEMAなどのメディアでは、パチンコや公営ギャンブルの番組が増加しており、タレントを起用するケースも少なくない。今までギャンブルに縁がなかった若い女性タレントも仕事を通じて触れたり、タレント仲間が出ていることで見る機会が増え、魅力にハマる人が増加しているのでしょう」

 売れっ子タレントたちにとっては、貴重な息抜き方法でもあるようだ。

「コロナ禍で飲み会も控えるように言われていたり、行動が制限されていますからね。パチンコであれば空き時間に1人でフラッと行くこともできるし、公営ギャンブルならスマホで購入も視聴もできますから。今はギャンブルが好きと公言してもスポンサーなどに敬遠されませんし、成人していて趣味の範疇で楽しむのであれば、公認している事務所のほうが多いと思いますよ」(芸能プロ関係者)

 新型コロナの感染状況が落ち着けば、全国のギャンブル場で“カケジョ”たちを目撃する機会が増えるかも!?

藤井夏樹(ふじい・なつき)……フリーライター。パチンコ専門誌の編集を経て、独立。『マネーポスト』などウェブメディアを中心に活動中