「大事なことは、判断を先送りしないために『今やるのが、いちばんハヤイ!』とつぶやいて、目の前にあるものをちょっとだけ片づけてみること。

 そんな簡単なことでいいの?と思われるかもしれませんが、毎日毎日を代謝させる“小片づけ”の習慣さえあれば、面倒な“大片づけ”は必要なくなり、よどみが生まれず、巡らせることができるのです」

 最後に、この年末シーズンにどんな片づけをすべきか、井田さんに聞いてみた。

「年末の大掃除なんて、しなくてもいいのです。『これで今年の片づけはおしまい』なんて思いで“大片づけ”をするよりも、絶えず身の回りを代謝させる“小片づけ”のほうが大事です。

 キッカケとしておすすめなのは、“冷蔵庫の小片づけ”。夏場と違って室温も低いですから、冷蔵庫の中のものを外に出しても大丈夫。棚1段ずつ、引き出しひとつずつ、食卓テーブルに出し切ってみましょう。

 賞味期限切れの食品や、はるか昔に冷凍した食品などが出てくるかもしれません。要らなくなったモノを捨てて、空になった棚や引き出しをきれいに拭き上げましょう」

暮らしの「よどみ」は連鎖する!
・モノが片づかずに生まれた『空間的なよどみ』
・日々の動作に手間とムダを呼ぶ『時間的なよどみ』
・お金や将来まで心配になる『心理的なよどみ』

暮らしの「よどみ」をなくす3ステップ
暮らしの「よどみ」をなくす3ステップ

暮らしの「よどみ」をなくす3ステップ
STEP1
 よどみに「気づく」
STEP2 よどみを「ほぐして、整える」
STEP3 代謝よく、スムーズに「巡らせる」

井田典子著『今やるのが、いちばんハヤイ!人生が整う「小片づけ」』好評発売中!(A5判オールカラー144ページ、1650円) ※画像をクリックするとAmazonの商品ページにジャンプします。
お話を伺ったのは……井田典子さん●各メディアで“片づけの達人”、“スーパー主婦”として活躍するほか、整理収納や時間の使い方に関する実践的な講演会を全国各地で行っている。