「また山口氏は続けて、≪どうしても男系男子の血統が大事なら、今のうちに男性皇族の精子を凍結しておくべきかもしれません。進化する科学技術もまた、皇室の維持のために無視できないのでは≫とも提言。『個』を否定するあまり、悠仁さまをはじめとする皇族方、またその結婚相手を、まるで『産む機械』のように扱う発言と言えるのではないでしょうか。
皇室のイメージを悪化させる可能性
この鼎談がネット上にアップされると、愛子天皇を待望する層を中心に、山口氏への≪あまりにも常軌を逸した発言≫≪ドン引き≫≪発想が怖い≫などと批判が噴出。以前の≪女帝が立った場合、1か月のうちいくばくか、血の穢れがあるために祭祀ができない状態になる≫というのも、現代の感覚からはかなり逸脱した発言といえ、実際、当時SNSでは今回と同様のネガティブな反応が見られました」(同・前)
山口氏がウェブサイト「現代ビジネス」に寄稿した「東大卒・山口真由が“姉”をやめたくなった日…卵子凍結で感じた『姉妹』の不平等」によると、彼女自身、卵子凍結を経験している身。それだけに、件の≪卵子をたくさん凍結しておけば≫発言が出てきたのだろうが、「これが世間に広まると、さらなる反感を買うことになるのでは」(同・前)という。
「山口氏は鼎談の中で、≪皇室の方々は菊のカーテンの奥にいて、決して私たちと同じ人間ではないと国民から思われているほうが、天皇制やその権威を保てるのではないでしょうか≫とも話していたのですが、多賀氏は≪眞子さまは世間からそう思われるのが重荷だったんじゃないかな≫とやんわり反論していました。
今は、若者の“皇室離れ”が進んでいるとされ、『皇室といえば、小室圭さんと眞子さんの結婚騒動』という人も少なくない。そんな中で飛び出した山口氏の提言は、若年層の皇室へのイメージまで悪化させる可能性があり、かなり問題含みの内容だったといえるでしょう」(同・前)
山口氏の提言は、皇族方を「生身の人間」と認識していないからこそできた“トンデモ”発言だったのかもしれない。