“不倫の証拠”がでっちあげだと言える理由
「麻里子は彼の将来を応援する意味で、事実とは違うT氏のイメージを世に伝えていたし、その実態を知ろうとも思っていなかった。調停に際して、麻里子は初めて夫の直近の年収を知ったのですが、新卒のサラリーマンに毛が生えた程度の額で、私たちも驚きました。現在、彼が経営しているドッグフード店『H』にしても、開業時に麻里子が1000万円ほどの資金提供を行ってスタートしたものと聞いています。こちらは当然、いまだ未返済のままです」
結婚生活中にT氏が負担していたのは電気・水道・ガス代で、月に数万円程度という。その後、篠田がお願いして、なんとか長女の保育園代を支払ってもらえるようになったそうだ。T氏が離婚に際して要求した8000万円には、夫婦の財産分与も含まれていると思いきや、結婚生活中にT氏が築いた財産は実質的にマイナスでしかなかった。
「しかし、長女を連れ去ってしまった直後、彼は非道な行動に打って出た。麻里子が1人で住むことになった自宅の電気が、突然止まってしまいました。慌てて電力会社に連絡すると『T様から解約の連絡がありました』。水道やガスもそれぞれから『本当に解約されてよろしいのですか?』と連絡があったそうです。
さらに長女の通う保育園に関しても、やはり彼が無断で手続きを行ったようで、園の関係者から麻里子に『本当に退園されるのですか?』と確認がありました。『これ以上お金を払いたくない』ということなのかもしれませんが、本当にこれが『子どもの将来を』と繰り返していた人間のすることなのか」
現状SNSなどを見ると、世論の大半は篠田の不倫を責めていることが分かる。それでも篠田家は、世に流出している“不倫の証拠”に確実性はないとしている。
「音声データの全貌を入手したと言いましたが、実はT氏サイドから出回っている約2時間の音声は、複数のファイルに分けられています。分割されたデータの合間には明らかな“空白の時間”が存在していて、そのカットされた部分には、T氏にとって不都合なやり取りが収められているのでしょう。
例えば1つ目のファイルは麻里子が『不倫はしていない』と主張して終わるのですが、2本目では突然『許してください』と言い出す。後者だけ切り取れば『証拠を突きつけられて不倫を認めた』となるかもしれませんが、主語となる“不倫を認めた”であろうシーンが敢えて省かれているのは一体なぜなのか。結局は水掛け論になってしまうので、本格的に反論するのはT氏がカットされた部分を含めて、音声を裁判の証拠として提出してからで十分と考えていますが」
篠田が不倫相手との性行為を記録していたという生理管理アプリの画像に関しても
「麻里子はあのアプリを出産後から、つまり2年以上使っていない。IDなど個人が識別できるものが表示されているわけでもないし、あんな画像、スマホさえ持っていれば誰でも簡単に作れる。この程度で『不倫の決定的証拠』として報じるメディアもどうかと思います」