“排便力”をアップさせる腸活のポイント
バランスのとれた適量の食事と規則正しい生活、十分な睡眠は健康な身体を維持するための基本。毎日の生活習慣や食事にほんの少し配慮するだけで腸内環境がグンとアップ。以下で紹介する腸活を試して、腸の健康を高めよう。
1. 体内時計を活用して排便のリズムをつくる
私たちの身体には体内時計が備わっており、腸をはじめとする消化器官の運動は日中は活発になり、夜は休息の時間帯となる。そのため、深夜に暴飲暴食をすると大腸に負担がかかってしまう。
1日3食、決まった時間に食事をとって大腸のリズムをつくることがスムーズな排便につながる。
2. 朝は排便のためのゴールデンタイム!
大腸は自律神経の働きと深い関わりがあり、副交感神経が優位になるとぜん動運動が活発化する。
1日のうちでいちばん、副交感神経が優位になる時間帯が朝で、食事をすると腸が刺激されて大きく動く「大ぜん動」が起きて便意を催す。朝食をとって排便のゴールデンタイムを活用しよう。
3. 不調の原因「停滞腸」は半身浴で解消
排便するために必要な大腸の運動が弱い「停滞腸」になると、便が長時間、大腸内にとどまってしまう。
この状態を改善するのにおすすめの方法が半身浴。38~41度のぬるめのお湯に20~30分ほど腰までつかる半身浴をしてリラックスすると自律神経が整い、腸の動きも改善される。
4. 腸の動きの悪化を招く冷えをとって便秘を改善
身体が冷えると腸の動きが悪くなり、便秘の原因になる。松生先生のクリニックでも1月~2月は便秘の患者さんが増えるそう。
身体を冷やさない服装にし、シナモンやしょうが、根野菜など身体を温める効果がある食材をとる、入浴はシャワーですまさずに湯船につかるなど、冷えを予防する生活を心がけたい。