『週刊新潮』直撃取材の舞台ウラ
だとすれば、恩義のある事務所を出ていった堺の今後も心配になるが、
「堺が干されることを心配する声がありますが、そんなことはないでしょう。同事務所の秘蔵っ子だった夏目三久と有吉弘行の交際報道が出たとき、“これで有吉は終わったな”とさんざん言われました。しかし何も起きませんでした。筋を通せばわかってくれる人ですし、事務所の横やりが入る時代ではなくなりましたから」(同・老舗芸能事務所幹部)
ではなぜ、『新潮』の取材にあのような突き放した言い方をしたのだろうか。
「そもそも田邊さんは、メディアの取材を受けないことで有名です。なんでも記者がダメもとで田邊さんの携帯に電話したところ、“出ないと思っていたら出ちゃった”と聞きました。急にかかってきた電話で、取材を意識していなかったのでしょう。また田邊さんの言っていることは一般論にも聞こえます。たしかに事務所を離れてしまったら一緒に仕事することはないですからね。一概に堺さんの退所に怒っているとは思えないのですが」(ワイドショースタッフ)
また、現在は別に“注力している”ことがあるようで、
「いま田邊さんは『私が女優になる日』という番組でTBSや秋元康さんらと組んで新たなスター発掘に力を注いでいます。自ら前に出てこのプロジェクトに取り組んでいるんだとか。堺さんにはもう十分働いてもらったし、古株の所属タレントに固執していないのでは。また田邊さんの息子さんは大手広告代理店に就職していて、後を継がないと聞いています。事務所は社員が後を継ぐか誰かに譲ることになるでしょう。それもあってか、残りの人生はやりたいことをやりたいと思っているのでは。ですから、今は所属タレントが退所することにどうこう言うことはないと思います」(前出・老舗芸能事務所幹部)
堺の今後を不安視する声はどうやら杞憂だったようだ。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。