「被害者に飲酒運転させることを事前に示し合わせていたとすれば、グループに女性がいなくては成立しにくい犯行になる。結果的に山口容疑者は重要な役割を担った。“美人局(つつもたせ)”の変形ともいえる飲酒運転に誘導するパターンの可能性があり、車で来た被害者にあえて酒を勧めたのかなど全貌は今後の捜査で明らかにされるはず」(前出・記者)
“美人局”である以上、被害者を引っかけるためにもそれなりのルックスが求められる。山口容疑者がSNSで公開している自画像を見ると、加工している点を差し引いても整った顔立ちといえる。
山口容疑者が入居する賃貸マンションの住人はこう振り返る。
「肌寒い日にもかかわらず薄着で露出度高めの服装でした。すれ違う際に会釈をしたんですが、目をそらされて無視され嫌な気分になったのを覚えています。常識がないなあって」
駅チカの同マンションは新しく、家賃も比較的高め。高収入とされる風俗店勤務だからいい部屋で暮らしていても不思議はない。
金に困っていたのかもしれない
なぜ犯行に走ったのか。知人男性はこう話す。
「見たまんまのギャル。手っ取り早く金を稼ぎたいのか、ネットワークビジネスにも関心があったようだ。金に困っていたのかもしれない」
SNSのやり取りからは、19歳のときに子どもを出産したことがうかがえる。どんな背景事情があったにせよ、暴力団組員らと結託してとことん弱みにつけ込み、その日のうちに複数回にわたり執拗に金をむしり取るとは悪質極まりない。
そもそもバイクの修理代とふっかけているが、新車でも160万円する原付きバイクなどまずないだろう。
過去のSNSのやり取りで知人から、
《見た目によらずちゃんと物事を考えているのが、ちなっちゃんのいいところ》
などと褒められていた山口容疑者。
善悪も、後先も、まったく考えなかったのか。