手相トリビア「生命線の長さは寿命を表す」のウソ・ホント
生命線の長さは寿命を表すという定説があるが、江幡さんは「生命線の長短と寿命はまったく関係ない」と断言する。
「生命線は生命力や気力、体力など“パワー”を意味する線。生命線が短い人は生命力がやや弱いのが特徴です。逆に、生命線が長くて生命力が強い人でも、不摂生をすれば、短命になるおそれもあります。
私は前職で、さまざまなご遺体の手相をみてきましたが、生命線の“短さ”や“切れ”は死期と関係がないケースばかりでした。
むしろ『自分は短命だ』と思い込むほうが危険なので、生命線の長短にとらわれないように気をつけてください」
江幡龍さん●(えばた・りゅう)1959年、福島県生まれ。34年間、主に刑事、鑑識として勤務。独学で手相を学び、警察官になってからは被疑者などから採取した指紋をもとに、約1万人の手相を研究。現在は“手相刑事”として活躍中。手相が明かす法則を解説した『手相刑事の鑑定術』(徳間書店)が発売中。
取材・文/大貫未来(清談社) イラスト/上田惣子