ブログ開設から1年後、モー娘。の先輩である後藤真希の母が亡くなり、その葬儀に参列したときのファッションが炎上してしまった。黒でまとめていたとはいえ、つけまつげのギャルメイクに、大きなリボン、ミニスカートというなかなか個性的なものだったからだ。
守ってくれたのはあの“先輩ママタレ”
この炎上から立ち直れた理由を、彼女は3年前『ボクらの時代』(フジテレビ系)で明かしている。ママタレの先輩でもある北斗晶がブログで擁護してくれたというのだ。
「私の名前を伏せて“デカいリボンをつけたっていいじゃないか”みたいな(笑)。私、北斗さんがいなかったら、たぶん今もこうやっていられなかったんじゃないかな、って思うぐらい」
北斗もまた、プロレス引退後は夫とのタッグで生き抜いてきたタレントだ。似た境遇にある辻に、シンパシーを感じたのかもしれない。この一件を機に、この2組の夫婦は仲良くなったというが、妻同士、夫同士も気が合うのだろう。
おそらく、辻もまた、元プロレスラーに負けず劣らずタフな女性なのではないか。そもそも、ブログを毎日数回更新して10数年間も日常をさらけだし続けることは、常人のできることではない。そのメンタルは天性プラス、12歳から世間の注目を浴びてきたという経験によっても鍛えられたのだろう。
「恐るべき子ども」はこうして「恐るべきママタレ」へと変わったのだ。
ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。