2月17日深夜にNHKの20代女性アナウンサーの自宅マンション敷地に侵入した疑いで逮捕された、NHK札幌放送局の船岡久嗣(ひさつぐ)アナウンサー。主に大相撲やフィギュアスケートなどのスポーツ実況を担当していた実力派アナが、一転して容疑者となった。
「なんでもマンション3階部分の共有スペースで女性アナの知人男性と揉み合いになり、逃走を図ろうとしたのか、3階から飛び降りて負傷。2日間の入院を経て20日に逮捕されるという、なんともトホホな事件に。
前日の16日には、自身のツイッターでさっぽろ雪まつりの雪像解体の様子を投稿していた船岡アナ。女性宅は都内とのことから、札幌からはるばる駆けつけての犯行とは余程の事情があったと見えます。交際や不倫をめぐる男女間のトラブルか、もしくは一方的な“ストーカー”行為だったのか」
全国紙社会部記者が明かすように現時点では動機は不明で、警察による取り調べを受けているという船岡容疑者。事件を受けてNHKは「職員が逮捕されたことは遺憾。事実関係を確認し、厳正に対処する」とのコメント。
そんな“対処”の表れなのか、同局HPにあった船岡容疑者のプロフィールを即削除。まるで“元からいなかった”ような扱いに。
元々は北海道・札幌が地元だったという船岡容疑者。どんな人物だったのだろうか。NHK関係者に話を聞くと、
「普段の船岡アナは真面目そのもので、冷静で落ち着いた口調の実況は局内での評価が高く、選手取材も丁寧で関取や相撲関係者からの信頼も厚く親交もあったと言います。
昨夏に石川県・金沢放送局から札幌へ移動となり、現在は市内に住んでいるみたいですね。奥さんと2人の息子さんがいるそうですが、家族と離れて単身赴任生活を送っていたのかどうか……」
妻への不満を詠んだ“サラリーマン川柳”
47歳の働き盛りで一般平均と比較しても高収入だったであろう船岡容疑者。そんな彼のプロフと共に削除されたと思われる、1枚の画像がネット上で話題になっている。
おそらくは番組等のアナウンサー紹介の際に撮られた写真なのだろう。青色のシャツに黒いジャケットを羽織った容疑者が、結婚指輪をつけた手で掲げていたのは文字が書かれた用紙。口角を上げて笑っているようにも見えるが、眉間にはしわを寄せた微妙な面持ちだ。
そして直筆で書かれた文字というのが《妻のチョコ 味は甘いが 気持ちはビター 船岡久嗣》。どうやら、バレンタインデーで妻からチョコレートをもらった時の気持ちを表現した、“五・七・五(字余り)”の川柳のよう。
「どうやら中年男性の哀愁漂う日常を詠んだ、いわば“サラリーマン川柳”でしょうね(苦笑)。“気持ちはビター”という部分に、彼が抱えていた不満が見え隠れしているようにも思えます。
一見すると、仕事や家族に恵まれた“勝ち組サラリーマン”の船岡アナですが、リスクを冒してまで同僚アナの自宅に忍び込んだ理由はなんだったのか。いずれにせよ、犠牲になったのは彼を尊敬していたという息子さんたちです」(前出・社会部記者)
動機はどうあれ、“角番”の状況にあるのは違いなさそうだ。