2月27日まで沖縄・名護市で春季キャンプを行っていたプロ野球・北海道日本ハムファイターズ。選手が汗を流しているグラウンドの外で、新庄剛志監督(51)とファンが接触する“事故”が起こっていた。
ツイッターに投稿された動画(現在は削除済み)によると2月26日、新庄監督が電動キックボードに乗って移動。多くのファンが手を振って監督を見送り、球場の敷地から公道に出たところで問題となるシーンが発生した。
女性ファンの危険な迷惑行為
ファンとみられる女性がいきなり飛び出すと、新庄監督の右腕にしがみつくような形になり、その直後、女性は勢い余ったのかそのまま転倒。倒れる際には新庄監督の上着の裾をつかんでいた。
転倒したのは女性だけで、新庄監督に大きな被害はなかったもよう。その後、女性を心配そうに見つめてから再び電動キックボードに乗って移動したが、けがをする可能性があっただけに、ネット上では
《本当に危険すぎる迷惑行為》
《選手とか監督にけがさせたらどう責任取るつもりなんだろう》
《これじゃファンサービスなんてなくなっちゃう》
などと女性の行動を非難する声が挙がっていた。
「各球団、今年のキャンプでは新型コロナによる規制も緩和され、ファンが選手や監督、コーチらと交流できる機会も増えました。日本ハムの場合も一般の入場可能エリアが緩和され、多くのファンが球場を訪れていました。一般と関係者で動線が分けられている場所もありますが、今回、新庄監督が通ったところはファンも自由に出入りができる場所でした」(スポーツ紙記者、以下同)
規制が緩和されて早々に問題が発生。今回は監督ではあったが、選手がシーズン開幕前にファンとの接触でけがをするようなことが起こっては、アスリートにとっては死活問題だ。
「過去にはファンとの接触が原因で選手がキャンプ中にけがをしたケースもありました。'19年、当時中日ドラゴンズに所属していた松坂大輔さんが、ファンとハイタッチをしていたところ、右腕を強く引っ張られたことで右肩を負傷。このけがの影響もあってシーズンに向けての調整が遅れ、前年より成績を落とすことになりました」
一部の過剰なサービスを求めるファンの行為によって、選手と交流する機会の制限が増えてしまっては、本末転倒。本当に応援しているのであれば、超えてはいけない一線を守るべきだ。