ファンとの交流も、メッセージから覗く“不安”

'89年07月、メガロポリス音楽祭で熱唱する明菜
'89年07月、メガロポリス音楽祭で熱唱する明菜
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 しかし、不安もある。

「2月に公開した直筆メッセージでは《元気になってどこにでも行けるようになりたい。皆さんにも会いたい。でも、何もできないかも……》と、弱気なメッセージもありました」(同・ファンの女性)

 体調が思わしくないのだろうが、明菜がどうしてファンの前に姿を見せることができないのか、病気だとしたらどのような症状なのか、といった説明がされたことは、これまでない。

 そこで、ついにファンから明菜に聞きたいことが聞けるというのが、冒頭のラジオだ。

 いわゆるラジオ局から放送される番組ではなさそうだが、明菜はデビュー直後の80年代に『文化放送』や『ニッポン放送』でレギュラー番組を持っていたこともある。

「深夜放送で、リスナーたちから届くハガキを明菜さんが読み上げて、ファンたちに語りかけるようにトークをしていました。歌うときと違った明菜さんの一面がラジオにはあって、ファンは夢中になって聞いていました」(前出・音楽業界関係者)

'86年の『紅白』にボブ姿で出場した中森明菜
'86年の『紅白』にボブ姿で出場した中森明菜

 明菜のファンクラブ会員向けサイトには、こんな記載もあるという。

「明菜ちゃんの長年の夢は《ラジオ番組を持つこと》であると書かれているんです。だからこそ、今回の企画が成功するように私たちファンが盛り上げていかなくちゃ」(前出・ファンの女性)

 まずは“声だけ”の復帰を目指している明菜。少しずつ、歌姫としての復活も見据えているのだろう。

 以前『週刊女性PRIME』が、旧事務所を離れた理由について新しい事務所に問い合わせると、

「中森自身としては、なんらかの形でファンとの交流をしたいという思いを長い間抱えており、前事務所では満足できなかったということです」

 との回答だった。

 復帰を待つファンのために、明菜は何を語るのか――。