メジャーでもやることは変わらない
peko「むちゃくちゃドライに言うと、あんまりやることは変わらないんで。規模感を大きくしていただいてるありがたみはあるんですけど、それで“よっしゃ!”というよりは、逆に“地に足つけて”っていう感じです。ただ、みんなで梅田サイファーっていう“現象”をメジャーのフィールドに持っていったっていう事実が奇跡だなと思って、感動はしますね。それこそ、こういうメンツで全然人がいないクラブでパーティーやってて、みんなで“絶対かまそうや”みたいなことは言ってたので、ドラマチックだなとは思うっすね」
Kenny「そもそも、メジャーデビューを目標にしてきてたら、すげえうれしさが出ると思うんですけど、いろんな人にお手伝いしてもらいながら、さらに自分たちの音楽が届くところを大きくするっていうことやと思うんで。“メジャーデビューおめでとうございます!”みたいな感じで、ファンの方が言ってくれるんですけど、“ほんで?”ってなっちゃいますね」
peko「めっちゃイキるやん」
Kenny「まあ、これがゴールじゃなくてスタートなんで。新しいスタートに立った気持ちではいます」
梅田サイファーにはソロやほかのユニットでも活動するメンバーが多く、それぞれにいい影響があるという。
peko「技術的なものや、ソロでやってきたことをこっち(梅田サイファー)に持って帰ってくることもあったり、ソロでやりきれないことを梅田サイファーで試してみるみたいなこともあります。1番いい感じで肩の力を抜いてできるのが梅田(サイファー)な気はしてるっすね」
KOPERU「ラッパーが何人もいて、1人1人個性がしっかりとあって、自分にはないものを持ってる人がいたりするんで、刺激をひたすら与えてくれる場所が梅田サイファーですね。10年以上いるメンバーばかりなんで、長いからこその刺激がある部分であったり、切磋琢磨できるなっていうのはあります」
Kenny「梅田(サイファー)のほうが楽な部分と、ソロのほうが楽な部分とどっちもあります。梅田はみんなで曲作るから、決めなあかんこととかこの方向を向きたいみたいなときに、自分1人やったら簡単に向けるんですけど、みんなで向くからそこは難しいなって。でも、そのバランスがどっちにもいい作用をしてるというか。例えば、自分以外の意見を聞くことでソロ活動に生きてくることがすごくあるので、いい感じに相互作用があります」
KOPERU「説得するの、めんどくさかったりするよな(笑)」
Kenny「めっちゃめんどくさい。てかもう連絡とるのがめんどくさいです(笑)」
これまでの作品には、アルバムタイトルと同じタイトルの楽曲“表題曲”があったが、今回リリースする『RAPNAVIO』にはない。