中森明菜や鈴木亜美、激辛好きな芸能人
芸能人にも、激辛好きで有名になった人がいる。中森明菜(57)がそうだ。
16歳でデビューしたころはプリンやアイスクリーム、メロンなどを好物に挙げていたが、トップスターとなり、失恋による自殺未遂騒動も起こした20代なかばの時期、激辛好きが報じられるようになった。七味唐辛子やペッパーソース(タバスコ)の瓶を持ち歩き、外食先では1本丸ごと使うとか、その後、わさびにもハマり、すりおろしたわさびだけを熱燗のつまみにしたり、大量のわさびを入れた焼酎を飲んだりしていることも紹介された。
激辛好きになったきっかけは、ダイエットのためとも、ストレスで衰えた食欲の増進のためともされる。2010年に体調不良で活動を休止した際には、こうした食生活も原因ではという見方が浮上。例によって、七味唐辛子をひと瓶全部入れた真っ赤なきつねそばを食べていた、という目撃証言も飛び出した。
そんな芸能人がもうひとり。アイドルとして活躍していた榎本加奈子(42)だ。
テレビで肉が沈みそうなほど七味唐辛子をかけたカレーうどんを食べてみせ、
「1日1本、使うこともありますよ。みんなが変だって言うから、人前ではあまりやらないけど」
などと発言。彼女は「やせの大食い」だそうで、辛ければ辛いほど食欲が増すとも言っていた。
なお、榎本はそのスレンダーな体形でも人気だった。明菜もデビュー当時は体重が50キロ台後半まで増えるなど、アイドルとしてはぽっちゃりぎみだったが、その後、やせ形に変身。ツイッターでは現在、彼女の筋肉美を愛でる「#中森明菜筋ふぇち部」というタグも生まれている。
最近では、鈴木亜美(41)が激辛好きタレントとしてテレビやユーチューブで人気だが、アイドル時代と変わらないスリムな体形をキープ中。昨年、第3子を出産後もすぐに元の体形に戻していた。
こうした芸能人の存在も、辛いものは太らないというイメージにひと役買っているわけだ。
一方、激甘好きでやせている芸能人というのはほとんど見当たらない。むしろ、ぼる塾の田辺智加のようなぽっちゃりタイプの女芸人が無類のスイーツ好きを活かして「ラヴィット!」(TBS系)などで活躍していたりする。
もし、やせているアイドルや女優が甘いものに目がなくて、などと発言しても、半信半疑になる人が多いだろう。それくらい、甘党・辛党と体形をめぐるイメージは固定されているのだ。
そこがまた、ダイエットの問題をややこしくしている。やせにつながるという先入観から、ただでさえ依存性が高い激辛にハマる人もいれば、甘いものを避けるあまり、その反動で激甘に溺れるようになる人もいるからだ。