宮内庁は平成11年にホームページを開設し、皇室の方々の写真やおことば、活動内容などを紹介してきた。
「今のホームページは資料としての利用価値はありますが、タイムリーな情報はほとんどありません。“ホームページに掲載するものを選択する”という姿勢から脱却し、出せる情報はすべて出すことを基本に運営していくことが必要だと思います」(山下さん)
報道陣に挨拶しない佳子さま
海外の王室に目を向ければ、王室や王族個人がSNSアカウントを持つケースは珍しくない。日本でも皇室のSNSが発足し、ご活動が毎日のように投稿されれば、国民との距離はおのずと近づくだろう。
「広報室の発足にあたっての“火付け役”は秋篠宮さまで、小室さん夫妻の結婚騒動を教訓にしたといわれています。結婚をめぐって、秋篠宮家や小室家はネットを中心に非難を浴びることとなりました。しかし、定例記者会見とホームページ以外に発信する手段を持たない宮内庁は、何も手を打つことができなかったのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
秋篠宮さまは'21年の誕生日会見で「人を傷つけるような言葉というのは、雑誌であれネットであれ、私としてはそういう言葉は許容できるものではありません」と、不快感を示された。
「翌'22年の誕生日会見では、皇室報道に反論するための“基準づくり”は難しいとしつつ、各皇族方がSNSアカウントを持って情報発信する可能性について、“あり得る”と述べられました。とはいえ、SNSに消極的な皇族方もいらっしゃるかと。佳子さまもそのひとりだと思います」(皇室担当記者、以下同)
このところ、公務の場での佳子さまの振る舞いが話題になっているという。
「出席される行事の関係者や参加者に対しては、笑顔を振りまかれていますが、報道陣に対しては打って変わったご対応なのです。両陛下やほかの皇族方は、マスコミの前を横切る際などに、目配せや軽い会釈などをしてくださることが多いのですが、佳子さまは一瞥もなさらず、空気のように扱われてしまいます」
冒頭のように、佳子さまは以前からメディアへの嫌悪感を示されていた。
「マスコミといえども、一国民。報道の先に、皇室の情報を知りたい視聴者や読者が待っていることに、思いを馳せられてもよいのでは」
佳子さまと国民との間には、依然として溝が存在している。