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“人生楽しみましょ”が座右の銘という萬田久子。
「きっかけは覚えてはいませんが、若い時から色紙に毛筆で書いています。人生という字の形がきれいなこと、楽しむという言葉も好き。絵になり好きな文字の組み合わせです。書くことで自分でも実行をしようと心がけるようになり、その言葉に助けられ今では心から書くことができています」
「100回のエステより1回の現場」
そんな思いも込めて演じているのが、18年ぶりに連続ドラマに主演する『グランマの憂鬱』の主人公、百目鬼(どうめき)ミキ役だ。
孫娘からグランマと呼ばれるミキは百目鬼村で代々総領を務め、一目置かれる存在。さまざまな問題や村人の悩みを愛ある喝で一刀両断して解決に導いていく痛快人情ドラマ。
「ミキさんのセリフは小気味よくて、愛がある。正々堂々と発する言葉はかなりのパワーがないと言えないし、言ったことには責任をとるミキさんの姿勢はカッコいいと思います。私自身は言いたくても言えない時がありますが、今後の人生に少しは取り入れたいと思いました」
原作の同名コミックではミキは80歳。グレイヘアに着物姿で凛としている。
「自分より年上の年齢を演じるのは今回初めてです。世間からはおばあちゃんの役を演じる年齢になったと思われても、私自身はAge is just a number(年齢なんて、ただの数字)という言葉が好きなので役の見た目を忘れて演じていますが、今回のような役をいただくのが女優の仕事の面白いところだと思います」
撮影は東京近郊でのロケや移動が多い現場だが、苦にしていない。
「私にとって現場は活力のもとで楽しい。“100回のエステより1回の現場”とよく言っています。例えば恋愛しているときは忙しくてもきれいになるというのと同じで、内側からアドレナリンが出るみたいに充実感があります」