高齢単身世帯でこそ『SOLOTA』
また、『SOLOTA』と相性がいいと感じたのは、タンブラーやビアカップなどのグラス類。手洗いがしにくく、ついシンクに放置しがちなグラス類がいつでもピカピカの状態で使えるのはうれしい。
日々わずかな時間だとしても手洗いの手間が省けている実感があり、さらには手洗いに比べて使用水量も約8分の1になる節水のメリットも。
1人暮らしの筆者には、食洗機はそもそも不要だと決めつけていたが、その認識は実際に使ってみると簡単に崩れた。
高齢者の1人暮らし世帯は年々増加の一途をたどる。内閣府の『令和4年版高齢社会白書』によると、2020年の65歳以上の高齢単身者数は671万7千人。
この20年で2倍以上に増加している。さらに同白書には、高齢単身者の居住形態についてのデータもある。65歳以上の1人暮らし世帯になると途端に持ち家率が下がり、賃貸で生活する割合は33.3%となる。
実際に、高齢者の住み替え需要は年々高まっている。メンテナンスや管理の負担が大きい戸建ての持ち家を手放して、生活施設や交通機関などへのアクセスがいいコンパクトな集合住宅に移り住むといったケースも多いようだ。
こういった時代背景において、高齢単身世帯でこそ『SOLOTA』は本領発揮できるのではないだろうか。
体力の低下でちょっとした洗い物もストレスになっている高齢者にとって、1日3度の面倒な家事を食洗機に頼るというのもひとつの選択肢。同社キッチン空間事業部で国内マーケティングを担当する山本秀子さんは次のように語る。
「操作自体がシンプルで使いやすいため、高齢の方の初めての食洗機としても『SOLOTA』がお役に立てる点は多いかと思います。人手が足りない1人暮らしのなかで、家事の役割分担ができる“相棒”のような存在になってくれるとうれしいですね」
“相棒”が食器洗いをしている傍らで、食後の時間をゆったり過ごす……『SOLOTA』が支えてくれるセカンドライフは、きっと悪くないはず。
(取材・文/吉信 武)