病院での検査のほうがリスクが高い場合も
またがん検査キットの中には、乳がんリスクがわかるものもあるが、乳がんリスクはマンモグラフィーなどの画像診断でなくてもわかるのだろうか?
「画像診断でなくてもリスクは調べられます。それにマンモグラフィーは被ばく量が高いので、定期的に乳がん検査をするなら、検査キットのほうが身体への負担が少ないですね。
もちろん画像診断を一切しなくてよいということではないので、バランスよく取り入れて」
検査キットの選び方として植田さんが重視するのは「購入後のサポートがあるかどうか」。
「検査キットは自分で検体を採取するので、きちんととれないと正確な検査結果が得られません。そのため、使用方法などのサポートがしっかりあるものが好ましいです。
特に検査結果が“高リスク”と出た場合、アフターフォローがあるかどうかは重要。電話相談や病院の紹介、精密検査を促すなど、細かいケアをしてくれるもののほうが、より信頼がおけます」
病院であれ自宅キットであれ、見落としを完全に防ぐことはできない。だが一方で、がんは急になるものではない。だからこそ手軽な方法で検査を習慣化し、数値の変化をチェックして、早期発見につなげることが重要なのだ。
今回は血液、唾液、便、各タイプのキットを編集部が実際にトライ。使い方や気になる点を徹底解剖!