「いや、それはプライベートなんで、ね。それを雄星がお伝えするのは構わないんですけども、それは僕がお伝えすることではないですね」
表情から笑みがスッと消えたイチロー。なおも「秘密、ということでしょうか?」と食い下がる上路氏の方を見据えて、
そんな人間は絶対信頼されない
「それはそうでしょう。だって2人の会話だから。しかも僕から声をかけているので。それをここで僕が“こんなことを言いましたよ”って(プライベートを話すのは)バカですよね。絶対信頼されないもんね、そんな人間は。うん、それはダメです」
表情を曇らせながら、少々トゲのある言葉をもって拒否したイチロー。さすがの上路氏も「すごくお人柄がわかるお答えでありがとうございました」と引き下がり、芸能会見を思わせるような質問を終えたのだった。
「時に畑違いのアナウンサーやリポーターが、アスリートに頓珍漢な質問をして呆れられるのはままあること。それでもイチローの“圧力”に屈せず仕事を全うしようとした強メンタルと、彼の笑顔を引き出したのは見事でした。
それだけに自身の口から誤解を解くなり釈明するなりした方がいい。それこそ記者会見を開いて追及される側の気持ちに立てば、さらに芸能リポーターとしてのキャリアアップにつながるのでは?」(前出・ディレクター)
上路氏が次にマイクを手にするのは取材する側か、それともされる側か。