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ー 事件直後は大混乱
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ー 気になる“退職金”は?

《公共メディアの職員として社会的信用を大きく損なった責任は重いと判断しました》

 4月21日、NHKは札幌放送局の船岡久嗣アナウンサー(47)を諭旨免職とする懲戒処分を、公式サイトで発表。船岡アナは今年2月、東京・中野区にあるNHKの20代女性アナウンサーA子さんの自宅マンション敷地へ侵入した疑いで逮捕された。A子さんが部屋のドアを開けた際に、押し入ろうとしたところ、部屋にいた知人男性と揉み合いに。逃走を図ろうとし、3階の共用部から飛び降りて怪我を負った末の逮捕だった。

「船岡さんは、2019年に地方局に赴任していたときにA子さんと出会いました。当時、先輩だった船岡さんが彼女を“推した”ことでスピード出世、東京に移ったと言われています。そんななかで船岡さんは東京……ではなく、札幌放送局に異動となり、離れ離れに。2人が親密な関係であったという情報も取り上げられましたが、逮捕後に警察は“容疑者がA子さんに対する悪質なストーカー行為に及んでいた”とし、ストーカー規制法に基づく禁止命令を出しています」(全国紙記者)

事件直後は大混乱

 大相撲やフィギュアスケートを中心にスポーツ中継を担当していた実力派アナの逮捕劇に、局内は大混乱。

「3月中旬に開かれたコンプライアンス会議で、一部の職員から船岡さんの逮捕について質問が出たものの、具体的な情報はほとんど語られず、上層部はひたすら“コンプライアンスの遵守”を繰り返すだけだったと聞いています。

 “事実関係を詳しく明らかにしないままコンプライアンス研修を行なっても意味がないのでは”という意見が上がっても、“プライベートの話を根拠もなく話すのは倫理的に問題がある。不確定な話を流布すると名誉毀損に値する可能性もある”として明言を避けたそうです」(NHK関係者)

 その後、3月28日には不起訴処分となったが、冒頭の通り、やはり“クビ”は免れなかった。しかし、今回の処分に関して局内からはこんな声も。

「不起訴ということで、職員たちの間では“アナウンス部からは離れるだろうけど、別の部署で復帰するのでは”と見られていました。“前例”と言っては何ですが、2012年、NHKの男性アナが電車内で女子大生に痴漢をして、強制わいせつで現行犯逮捕されたことが。当時も不起訴でしたが、このアナウンサーは3か月の停職処分の後、別の部署へ異動する形で“免職”は逃れています。船岡さんの諭旨免職には、“思ったより重い”と驚く職員も少なくありません」(同・NHK関係者)