天皇家との二重権力化の懸念
皇室の方々が勢ぞろいし、招待者と懇談されるシーンは華やかだが、対面する相手について、どれほどの情報を事前に収集なさっているかなど皇族としての“力量”が問われるという側面も持つ。
「療養中の雅子さまが、継続的に園遊会に出席されるようになったのは'15年からですが、それ以降も体調面の大事をとって中座されることは多かった。それほど、プレッシャーが大きい行事なのです」(前出・宮内庁OB)
だが、こうした場面でこそ紀子さまの“真骨頂”が発揮されるという。
「紀子さまはこれまで、皇后時代の美智子さまをお手本として慕われてきました。公務に臨まれる映像を繰り返しご覧になり、所作を学んでこられたという話もあります。 訪英を経て“次期皇后”としての自負を強められたこともあり、余勢を駆って園遊会に臨まれるでしょう。そのお姿に、雅子さまが圧倒されてしまわれないかが少し心配です」(秋篠宮家関係者)
皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、天皇家と秋篠宮家のバランスについて懸念を示す。
「戴冠式しかり、ここ最近は秋篠宮ご夫妻の活動が目立ち、“二重権力化”が危惧されます。初めての英国公式訪問、戴冠式出席を果たしたことで気分の高揚もおありでしょうが、両陛下より“一歩身を引いた立場”を意識なさることが大切だと思います」
園遊会での“紀子さまスマイル”の裏に、どのような本音が隠されているのだろうか。
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数