目次
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ー スーパーやコンビニのNo.1ウインナーは?
Page 2
ー 気になるウインナー食べ比べの結果は!?
Page 3
ー ウインナー食べ比べランキングTOP5! ー 惜しい! ランク外の商品はこちら
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ー さわけんさんに聞くウインナーの一押しレシピ

 

 朝食やお弁当のおかずとして大活躍のウインナー。料理研究家のさわけんさんによると「昔は皮なしのウインナーや魚肉ソーセージが広く流通していましたが、ある商品の登場により日本のウインナーのイメージが大きく変わりました」と言う。

 それが、1985年に発売された『シャウエッセン』だ。

スーパーやコンビニのNo.1ウインナーは?

「その年の日経流通新聞のヒット商品番付で『東の小結』に選ばれるほどの大ヒットを記録。その後、『シャウエッセン』は瞬く間に日本のウインナーのスタンダードになったんです。

 ケーシングには羊の腸を使い、噛んだ時の『パリッ』とした食感を重視しています。さらに、それまでは焼く調理法が一般的でしたが、シャウエッセンによってゆでる調理法が広がりました」※一般的に「皮」と呼ばれる部分、ソーセージを包む薄い膜のこと

 しっかりとした歯ごたえが楽しめる皮も、ゆでる調理法も、ウインナーの本場・ドイツのスタンダードスタイル。シャウエッセンは日本のウインナーを、より本場の味に近づけた存在といえる。

 フードプロデューサーの石川範子さんも「パリッとした食感で、燻製の香りをはっきりと押し出すウインナーが正統派になったことで、王道に近づけようとしている商品が続々と増えた印象。だからこそ、あえてメジャー路線から外れ、独自の個性を押し出した商品も登場していて二極化していますね」と話す。

20種のウインナーを食べ比べするさわけんさん(右)と石川範子さん(左)(撮影/矢島泰輔)
20種のウインナーを食べ比べするさわけんさん(右)と石川範子さん(左)(撮影/矢島泰輔)

 今回は身近で手に入りやすい20商品をゆでて、食のプロ2人が実食。「味」「食感」「香り」の3項目をそれぞれ5点満点とし、合計点の順にランキング。プロをうならせたのはどれ!?

意外と知らないウインナー

1.ソーセージ・ウインナー・フランクフルト、その違いって何?

「ソーセージ」は、スパイスやハーブで味つけした肉を、動物の腸などのケーシングに詰めた食品の総称です。ソーセージの中で、ケーシングに羊の腸を使っているものが「ウインナー」、豚の腸を使っているものが「フランクフルト」と呼ばれます。

 そのためウインナーは細め、フランクフルトは太めのものが多いのです(さわけんさん)。(※以下、Sはさわけんさん、Iは石川さん)

2.袋の裏面の「特級」や「上級」にはどんな意味があるの?

 JAS(日本農林規格)が定めたウインナーの規格で、「標準」「上級」「特級」「特色JAS」の4種のランクがある。「特級」は原材料に豚肉および牛肉、それらの脂肪層、調味料、香辛料のみを使用。

「上級」は、特級の内容に加えつなぎが5%以下、「標準」は豚、牛、羊、うさぎ、あひるなどの肉につなぎが10%以下などと定められている。

袋の裏面の「特級」や「上級」にはどんな意味があるの?(撮影/矢島泰輔)
袋の裏面の「特級」や「上級」にはどんな意味があるの?(撮影/矢島泰輔)