介護・終活もサポートしてくれる
住まい関係では、3月31日から申請受け付けが始まった「住宅省エネ2023キャンペーン」に注目。
断熱窓への改修で最大200万円補助が受けられる「先進的窓リノベ事業」、省エネ効果の高い給湯器を設置する場合に上限5万~15万円補助が出る「給湯省エネ事業」、子育て・若者世帯を対象に省エネ性能の高い新築住宅の取得で100万円の補助などがある「こどもエコすまい支援事業」の3本柱。
それぞれ支給額が大きいので押さえておきたい。
ほかにも、生け垣を緑にする、庭を造るなどの工事費用が出る「生垣緑化助成」や、自宅をバリアフリーにするともらえる「介護保険住宅改修費」なども。
「介護リフォームでは、玄関や廊下に手すりを付ける、トイレを和式から洋式にする、床の段差をなくす、開き戸を引き戸にするなどの20万円までの改修費が給付対象で、最大9割支給されます」
ただし事前に要介護(要支援)認定の申請をする必要がある。介護保険は敷居が高い印象だが……。
「介護保険の適用範囲は広いので、ひとり暮らしで歩行に支障が出てきた場合などは要支援になります。本格的な介護が必要になる前に積極的に利用しましょう」
老いの先に待つのは終活。人生の最後にも申請しないともらえないお金がある。
「葬儀・埋葬に関する費用については、健康保険か国民保険かによって申請先と支給額が異なります。埋葬料(健保加入者)は5万円上限で実費支給、葬祭費(国保加入者)は数万~7万円程度(自治体による)です。
いずれも、葬祭を行った日から2年を過ぎると申請できません。火葬のみの場合は支給対象外となる自治体もあるので要注意です」
ゆりかごから墓場まで、もらえるお金は取りっぱぐれないようにしたい。