こんなに長く一緒にやるとは思わなかった
それでは、グランマを示すQueenから連想するのは?と尋ねると、やはりロックバンドのQUEENの名前が出てきた。
坂崎「3人とも好きですから」
高見沢「僕らと同じ時期にデビューしているバンドですし。QUEENは '73年で、僕らは '74年。1年違いで。ただ、QUEENの日本デビューは ’74年なんですよ」
坂崎「僕らの日本デビューと同じ」
高見沢「THE ALFEEは日本でしかデビューしてないけどね(苦笑)」
今年、結成50周年を迎える3人。改めて結成当時を振り返ってもらうと、
坂崎「日記にね、結成日のことが書いてなかった。ちょっと前に、たまたま当時つけていた日記帳が出てきて確認したんです。書いてあれば、結成記念日がわかったかもしれない」
THE ALFEEの前身にあたるグループで、初期メンバーに名前を連ねる桜井らが結成したバンド『コンフィデンス』。このバンドに坂崎と高見沢が加わったことで、“生きる伝説”と呼ばれるグループの歴史がスタートした。
坂崎「こんなに長く一緒にやるとは思わなかったですよ」
桜井「まさか50年もね」
高見沢「学生のころ、僕と桜井はデビューするなんて思ってもいなかったし、プロになる気もまったくなかった。坂崎だけだったね、プロへの思いが強かったのは」
桜井「私なんて、いまだにプロ意識がないですから」
坂崎「いまだにないのかよ(笑)」
桜井「だからなのか、僕らは、デビューした後が大変だったんです。首をかしげたくなるようなことが、たびたびありました。レコード会社も辞めて、どん底を味わったからこそ3人の方向性がひとつになったと思います。
ライブハウスから小ホール、大ホール、アリーナとだんだん会場が大きくなっていったのは気持ちがひとつになっていたからでしょうね。ただ、この3人じゃなければ続かなかっただろうなとは思いますよ」
高見沢「この50年で一度も活動休止も停止もしていないですからね。僕は、バンドの矜持とは長く続けることだと思っています。もちろん、そのためには、ファンの方の情熱がないとできません。僕らだけでは無理ですからね。
スタッフも含め、THE ALFEEのサウンドをサポートしてくれている方々に感謝しなきゃいけません。そういう結成50周年にしたいですね。だって、箸にも棒にもかからない3人が集まって作ったバンドが、50年も続くなんて奇跡そのものですからね」
坂崎「僕らのどこがいいんだ?って(笑)」
高見沢「これも、新曲を出して、ライブやって。その積み重ねの結果だと思うんです。僕らの歌を見つけてくれたみなさんに、本当に心から感謝しています。家庭の事情で一度離れても、またコンサートに足を運んでくれる方も多いと聞きます。
これこそ、やってるもん勝ちですよね。戻りガツオ、いやカムバックサーモンのように戻ってくれて最高にうれしいです(笑)」
坂崎「“(YouTubeにある料理動画の)あのカツ丼を作った人たち、歌も歌っているんだ”というところから入ってくる人もいる。以前は冗談で言っていた、3世代でコンサートに来てくれる方もいて。THE ALFEEは入り口が広いですから」