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快進撃が止まらない大谷翔平。日本時間5月19日のオリオールズ戦でホームランを打ち、3年連続の2桁ホームランを達成した。投手としても9試合に先発して5勝と好スタートを切っている。
前人未到の記録を打ち立て続ける大谷。彼の故郷・岩手県でスーパースターの原点を探った。
バッティングセンターでは「お兄ちゃんのほうが目立っていた」
大谷は小中学生時代、奥州市内の「前沢バッティングセンター」に通っていた。最近では大谷のユニフォームを着て、実際に大谷が練習をしていた打席でバッティングをするファンも続出しているという。
オーナー・小林長男さんに当時の“大谷少年”について話を聞いた。
「大谷くんは車で15分くらいのところに住んでいたので、お父さんやリトルリーグのチームメートらと一緒に来ていましたよ。当時はおとなしい子という印象。これまで、来たお客さんで、“この人すごいな”と感じた人はいましたけど、当時の大谷くんにはそこまでの印象はなかった。お兄ちゃんのほうが目立ってましたね」
このバッティングセンターから巣立ち、メジャーで活躍する姿に、
「世界一ですからね。すごい人になったなという思いです」(小林さん)
と感慨深そうに語った。
あまり目立たなかった少年が、多くの人を魅了するスターになるまでにはどのような過程があったのか。高校時代を過ごした花巻市を訪ねた。