いつも『やわらか肉丼』だけを食べていた
「花巻東高校に入学した当初、身長は190センチほどでしたが、体重は60キロ台でした。高校は寮での生活だったので、トレーニングの一環として、食べる量を増やし、体重は3年間で20キロほど増えました」(スポーツ紙記者)
お米は1日10杯がノルマ。だが、それ以外にも高校の近くにあったラーメン店「バガボンド」に通い、“おやつ”を食べていた。店主の上田貴之さんはこう振り返る。
「開店したのは大谷くんが高校2年生の'11年から。大谷くんはオープン直後から来ていたけど、ラーメンを食べていた記憶がないんですよね。いつも『やわらか肉丼』だけを食べていました。寮生活で、食事が用意されていたからだと思います」
白いご飯にネギとゴマ、濃い味のタレがかかり、煮込んだチャーシューがのった一品。同店の名物は他の店の2杯分くらいあるという「鉄砲ラーメン」なので、夕食前の間食としてはこの肉丼がちょうどよかったのだろう。
高校時代から野球ファンの間では注目される存在だった大谷。どんな印象だったのか。
「同級生と4人くらいでよく来ていましたが、はしゃがず、静かでおとなしい子でした。ほかの子がはしゃいでいるのを一歩引いて見ている感じ。体格も今はかなりがっちりしていますが、当時は華奢。同級生からは“こいつ絶対プロにいくから”と言われていましたが、そこまで印象に残るような子ではなかったですね」(上田さん)
残念ながら大谷が通っていいた店舗はすでに閉店。現在は別の場所で営業している。
ノルマの10杯のお米に加えてこの肉丼とはかなりのボリュームだが、大谷には他にも“別バラ”の好物があった。
「クレープです。現在はストイックな食生活のため、控えているようですが、大谷選手は甘いものが大好き。クレープは練習後のご褒美として寮でよく食べていました。高校3年時には有名人になり、寮からの外出を控えていたようですが、同級生に頼んで買ってきてもらっていたようです」(前出・スポーツ紙記者)