WBCのタイミングで“大谷クレープ”が…
特にお気に入りだったのが、高校近くの商業施設内のフードコートで販売されていた「チョコバナナクレープ」。
昨年、フードコートが閉店したことで、“大谷クレープ”は消滅の危機となったが、今年3月から同じ花巻市内にあるレストラン「マルカンビル大食堂」がレシピや生地を焼く機械などを引き継ぎ、数量限定で販売している。
生クリームにバナナ、チョコレートソースがかかったシンプルなクレープだが、生地には岩手県産の卵と牛乳を使用し、生クリームも甘さを控え高品質というこだわりが。
マルカンビル大食堂の担当者に話を聞くと、
「レシピも材料もそのまま使っているので、当時と同じものを完全に再現できたと思っています。販売を開始したのが、ちょうどWBCが行われているタイミングだったこともあって、お客様にもご好評いただいております。材料がなくなり次第終了ですが、ほとんどの日で完売という状況です」
大谷にとっては青春時代のスイートな思い出。
「叶うのであれば、ぜひ来て食べていただきたいです」(マルカンビル大食堂・担当者)
岩手発の“おやつ”と“ご褒美”で身体をつくり、世界へと羽ばたいていった大谷。
岩手で過ごした青春時代は、知る人ぞ知る存在だったが、スターのオーラはなかったようで、小中学生時代に汗を流したバッティングセンターの小林さんも高校時代に通った「バガボンド」の上田さんも、
「ここまで有名になるとは思わなかった。サインをもらっておけばよかった」
と後悔していた。
岩手の物静かな少年は世界一の“ショータイム”で多くの人を魅了する男に。次はどんな偉業を達成するのか。