さらに、翌年7月『グータンヌーボ2』(フジテレビ系)では、交際開始と性交渉の順序について、
「付き合う前にいたしますね。(略)人間性とかけっこう出るじゃないですか。いたし終わった後のテンポ感とか」
と、力説。この番組では、不倫や略奪の疑惑も取り沙汰されていた恋人との破局も明かしていたため、生々しすぎるぶっちゃけ発言として、ちょっと引かれることにもなってしまった。
“転機”は炎上以前に
とまあ、達者だったはずの口で墓穴を掘ったわけだが、個人的にそれほど驚きはなかった。彼女の高評価について疑問を覚えた、いわば筆者にとっての「転機」があるからだ。
'16年8月、テレビ誌に書いた文章を引用してみる。
《『極上!旅のススメ』(テレビ朝日系)で草野仁が“当年とって62歳、実年齢は72歳”と親父ギャグ。でも、小島瑠璃子は“当”と“十”をかけたことがわからず“実年齢って、犬みたい”と返してた。ポストベッキーには親父ギャグについていける能力も必要。こじるり、まだまだだな》
草野のギャグも少しわかりにくいとはいえ、ここは意味を聞き返したほうが話がうまく転がっただろう。彼女はプライドが高いのか、こういうときに強引あるいは雑に進めるクセがある。芸能人を見る目に長けた有吉弘行も「知ったかぶりが鼻につく」と評しているほどだ。
とはいえ、彼女は昨年、中国に留学することを発表。7年半、MCを務めた『サタデープラス』(TBS系)を降板したほか、ラスト写真集を出してグラドルも卒業した。今年2月にはホリプロも退社、日本での芸能活動は縮小に向かいそうだが、前出の恋人に続き、夫も離婚経験者なのが気になるところだ。
思えば、テレビ出演本数と好感度とは必ずしも一致しない。無双から迷走へ、こじるりのあっけない凋落はそれを改めて示したともいえる。
ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。