目次
Page 1
ー BreakingDownで有名な瓜田純士のワードセンス
Page 2
ー 瓜田純士の父親は伝説の暴走族『ブラックエンペラー』二代目総長
Page 3
ー 瓜田純士のカレンダーに並ぶ「言葉」
Page 4
ー 自分を大切にすると、人との関わり方がわかるようになる

 1分間最強を決める格闘技エンターテイント「BreakingDown」の人気選手で、元暴力団員という経歴を持つ作家の瓜田純士(43)が、5月19日に日めくりカレンダー『関係ねぇよ』(サイゾー刊)を発売した。

BreakingDownで有名な瓜田純士のワードセンス

アウトローのカリスマ・瓜田純士(43)撮影/矢島泰輔
アウトローのカリスマ・瓜田純士(43)撮影/矢島泰輔

 妻・麗子さんと登場するYouTubeチャンネル『瓜田夫婦』は33万人超の登録者を誇り、“アウトローのカリスマ”としても知られる瓜田だが、その秀逸なワードセンスでも支持を集めてきた。

 今回発売したカレンダーにも、彼の壮絶な人生から紡ぎ出されたコクのある言葉が並んでおり、一時期Amazonでは品切れ状態が続いた。

“言葉”によって救われた俺が、言葉こそが物理的な力よりも人を動かす力を持っていることを、真正面から伝えたい」との思いから、今回のカレンダーの企画、発売に至ったと話す。

 タイトルの『関係ねぇよ』に込めた思い、現在参戦している『BreakingDown』との関わり方、最愛の妻・麗子さんとの関係、そして今後について……。
じっくりと語ってもらった。

言葉の大切さに気づいたのは、20代前半に刑務所に入っていたころでした。
生まれて初めて本を読む面白さを知り、世間とシャットアウトされた刑務所の中の人間関係で、先輩受刑者や刑務官たちが発した言葉の重みがダイレクトに伝わってきたんです。

 例えば、某組の元幹部に言われた『ヤクザをしながらも孝行はできる』。その言葉に、親に散々迷惑をかけてきて、出所後が不安だった俺はどれだけ救われたか。

 また、階級章がゴールドの看守長に言われた『それがお前のツッパリか』。上にタテをつくことだけが自分を認めさせる方法ではないということを知りました」

 今回のカレンダー発売のきっかけについて、こう切り出した。顔にまんべんなく彫られたタトゥー。だが、垣間見える表情は、とても穏やかだ。懲役の期間は、瓜田にとって自分の人生を振り返る機会でもあった。

親や他人の言うことなど聞かないで来たはずなのに、『あのときこう言われたよな』という言葉を思い出して、噛み締めた。思えば、俺が魅力的に思い、慕った人たちはみんな、俺の心に響くことを言っていたから好きだったんだ、と気づいたんです。

 とはいえ(刑務所を)出てきてからもいろいろとやらかしてはしまうんですけど(笑)、今の自分を作り上げた大切な経験であることには変わりはありません」