Sさん、市川寿猿に直撃した
5月18日に心中騒動が発覚した直後、週刊女性がSに電話取材した際は、「息子と連絡が取れない。何かわかったら教えてほしい」と、困惑した様子だった。その後Mから何か聞いたのか。自宅前でSに直接、尋ねてみると、
「急いでいるので……。話せません」
と、乗った車のアクセルをふかして去っていった。
猿之助がMとどのような関係だったのか。歌舞伎興行を仕切る松竹に問い合わせると、
「現在、本人が平常の精神状態であるとは到底いえず、また警察当局の調査が行われている状況下でもありますので、現時点で回答することは適切ではないと考えております」
同様に猿之助の所属事務所にも聞いてみたが、
「個人のプライバシーに関するご質問やご照会はご回答致しかねますので何とぞご了承くださいませ」
とのことだった。
騒動の真相は見えないが、残された澤瀉屋一門は6月3日から歌舞伎座で行われている舞台『傾城反魂香』に集中している。
「猿之助さんのいとこの香川照之さんが、歌舞伎役者の市川中車として主演。香川さんは、'22年8月にホステスへの性加害が報じられてから表舞台から遠ざかり、テレビドラマなどへの出演はなくなりました。ただ、歌舞伎役者としての活動は続けており、この舞台で久しぶりの主演を務めています」(前出・松竹関係者、以下同)
猿之助も香川の相手役として出演予定だったが、配役を変更。5月に明治座で行われた『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』に続き代役を立てている。
「明治座の舞台では、香川さんの息子である市川團子さんが1日だけの稽古で急きょ代役を務め、千穐楽まで乗り切りました。猿翁さんの孫にあたり、いずれ猿之助の名を継ぐといわれています」
週刊女性は5月下旬“澤瀉屋の生き字引き”といわれる93歳の現役歌舞伎俳優・市川寿猿に話を聞いている。
「あの心中騒動以降、いくつかのメディアからインタビューを受けましたが、その際に私が日付を間違えて話してしまったことで、ネットでは“寿猿は嘘をついている”とバッシングを受けてしまいまして。それ以降、もうどこにも話さないと心に決めたんです。ごめんなさい」
それでも、澤瀉屋への思いは語ってくれた。