加熱するIくんへの“特定作業”

 一方で、過去の動画を粗探しするように掘り返す、行きすぎたネットユーザーの行動に苦言を呈するコメントも。

「今月ならまだしも、過去の動画かよ。振り返ってどーすんの? それで何か解決するわけ?」

「親が悪いのも世間に公開しちゃってるのも子供で金稼いでるのもわかる。でも叩く方もそこそこにしてあげてと思ってしまう」

「もうお腹いっぱい、あとは当事者同士の話し合いだから外野は黙ってろよ」

「チャンネル名が長男Iくんの名前だから彼の名前で炎上しちゃってるけど、実際弟くんの行動に対しての炎上だからIくんが心痛めすぎてなければなぁと思う」

 過去を掘り返しこぞって拡散するネットユーザーはどのような人たちなのだろうか?

「彼らのツイートを見ると、ほかにも炎上や有名人の発言に噛みついているものが多数見受けられます。自身の私生活に関するツイートでも愚痴ばかりだったりするので、ネットでストレスを発散しているのかもしれませんね」(ITジャーナリスト)

 いきすぎた正義感は過去の動画を拡散するだけにとどまらず、Iくんの個人情報を特定する執念を持った人もいるようで、

「今回の炎上を受けて、Iくんの住んでいる地域や在籍している中学校を特定してまとめ記事を出しているような、明らかに度が過ぎたネットユーザーもいます。中学校の入学式に出た際にで着用していた制服や、『入学式』と書かれた看板の背景から割り出しているようです。

 入学式の様子は動画化されたわけではなく、動画のサムネイルになっていた一枚の画像から特定したもの。記事の最後に『なお、絶対に中学校に突撃したり、電話をかけるような行為は控えましょう』と締めていますが、こういったまとめ記事を出している時点で電話をかけるよう読者を煽っているようにも思えますがね」(同前)

 『週刊女性PRIME』は、情報をもとに特定された中学校に電話で取材を申し込んだが、「個人情報に関わるのでお答えできません」と返答が……。

 学校に突撃したり迷惑電話をしてくるネットユーザーがいるのかについても、「そもそもその生徒が在籍しているかどうかについてお答えできないので、取材には応じかねます」とのことだった。

「幼い次男の“ペロペロ動画”があまり問題視されることなくアップされてしまっていましたが、Iくんのプライバシーについては、動画内でかなり配慮されていました。もちろん通っている学校のことについては公表していません」(同・ITジャーナリスト)

 今回の騒動に加え、これまでの過去の問題行動が晒され続けているIくん家族。彼らの日常生活が危ぶまれてしまうのは心配だが……。