「3食固定」が成功のヒケツ
「1週間後の同窓会までに何とかやせたい!」といった明確な目標はあるのに運動嫌いな人におすすめなのがこの「3食を食べてもやせるダイエット法」だ。
「運動も面倒なカロリー計算も一切なし、決められた食材を朝昼晩に食べ続ければ数日で身体が変わります」と、女性専門のパーソナルトレーナーとして、のべ1万人以上の女性の悩みを解決してきた石本さんは言う。
ダイエットの基本は運動と食事をバランスよく管理することだと前置きしたうえで、石本さんはこう続ける。
「運動と食事の両方を頑張りすぎてダイエットに挫折する女性が多く、だったら“食事面だけを徹底的に見直して結果を出す”という発想でこのダイエット法を編み出しました。1日分の献立に、健康的にやせるうえで必要な栄養素をすべて盛り込んでいます」(石本さん、以下同)
最大の特徴は、朝昼晩の献立を固定化したことにある。
「僕の経験上、食事を固定したほうがダイエットに成功する人が多いです。メニュー選びに悩まないのでラクに続けやすいのが一番の理由でしょう。また、忙しい人でも無理なく実践できるよう昼はコンビニで買える食品で構成しています」
三大栄養素のタンパク質、糖質、脂質を「いつ」「どれだけとるか」もダイエットでは重要だという。
「朝と昼は活動パワーが落ちないよう糖質をしっかりとります。脂質も良質なものを選んで、筋肉を落とさないためにタンパク質は毎日必ず60g以上とります。ただやせるだけではなくキレイにやせることも重要なんです」
そして、ミドル女性のダイエットで見落としがちなのが「塩分のとり方」。
「よかれと思ってみそ汁をプラスしてしまう人が案外いますが、実はそれが身体のむくみをまねくのです。みそのほか、しょうゆなど塩分の多い調味料も夕食ではきっちり控えます。すると翌朝のまぶたの腫れや足のむくみが解消されます。短期決戦のダイエットでは、夕食時の糖質と塩分の制限が成功につながるのです」
実際にやってみた!
1週間で2.5kg減に成功!(50代・女性・フリーランス)
朝食は普段の献立とほぼ同じなので違和感なし。昼のサラダチキンが実は初体験。初日はつい少量サイズを買ったが案外おいしかった。夕食は「さばのトマトカレー煮」に挑戦。ボリューム満点で食べごたえあり、カレー味がさば特有の臭みを消していて、ダイエット後も作りたいレシピに決定。3日後には顔や足のむくみがとれ、日頃の塩分とりすぎを痛感。7日後の体重はなんと2.5kg減!
(取材・文/冨田ひろみ)