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“小学生ナンバーワンおしゃれ雑誌”をうたう新潮社の『ニコ☆プチ』8月号の付録漫画の性的表現が、SNS上で読者の年齢にそぐわないなどと物議を醸し炎上。
指摘を受けた編集部は、7月3日に公式サイトで「内容の一部にご不快な思いをされた読者、保護者の方がいらっしゃったことを重く受け止めております」と謝罪する事態になった。
「ボクが姫をエッチにさせてあげようか?」
今回の付録は、小学館の月刊漫画雑誌『ちゃお』とのコラボ企画で、5作品が試し読みできるというもの。問題視されたのは、八神千歳氏が手がける『溺愛ロワイヤル』。男性キャラがヒロインに向けて「少しくらいエッチのほうがいいのに…」「ボクが姫をエッチにさせてあげようか?」とキスを迫り、押し倒すシーンなどが登場。これにSNSなどでは「グルーミングだ」「小学生の娘には見せられない」などの批判が相次ぐ一方で、「そこまで騒ぐ内容じゃなかった」と擁護する声も上がった。
「幼なじみで婚約者候補のイケメン3人がヒロインを奪い合うという物語。こういった溺愛モノは最近のトレンドですし、以前からある少女漫画の王道といっていいパターンなので、本来ならここまで騒がれる作品ではないかなと思いました」
こう話してくれたのは、少女漫画研究家の和久井香菜子さん。では、何が問題だったのか? 今回の作品を読み、分析してもらった。
「『ボクが姫をエッチにさせてあげようか?』といったセリフが引っかかったんだと思います。本当は男の子がそうしたいだけなのに、その欲望を女の子に転嫁されることが現実にあります。女の子が『やめて』と言っても無理やりキスをする描写も、読者の親などに性被害を連想させ拒否反応が起きたんだと思います」(和久井さん、以下同)