送検される服部恭太容疑者(左)=2日午前11時57分、警視庁調布署(共同通信)
送検される服部恭太容疑者(左)=2日午前11時57分、警視庁調布署(共同通信)
【写真】交際相手と思われる女性と服部被告のイチャイチャ写真

 前出のアパレル関係者がさらに続ける。

「容疑者は20万円をキャッシングしてきて、ルミネ内にあるいくつかのショップでそのお金をすべて使いきったようです」

店員の申し出を断れない小心者の素顔

 前出のブランドでは、約7万円のコートを購入したという。容疑者は物静かな青年だったという報道があったが、

「接客した店員によると、容疑者は大人しくていい人だったようです。実はその日、ポイント倍増キャンペーンの期間中でした。なので、高額のお買い物をされたお客様にはアプリ会員の登録を勧めていて、容疑者にも紹介したそうです。すると、素直に住所や名前を入力して登録してくれたとか。男性客は面倒がってアプリ登録はしてくれない方も多いらしいんですが、店員の申し出を断りきれなかったんですかね。そもそも、貯まったポイントを使うつもりだったのか……」(同・アパレル関係者)

 福岡市出身の服部容疑者は、今年の夏に地元を出て神戸、名古屋、八王子のホテルを転々としていた。

「仕事も友人関係もうまくいかない。でも自分では死ねないので大量殺人で死刑になろうとした」

 と供述している服部容疑者。小心者が最悪のジョーカーになってしまった……。

◆   ◆   ◆

 服部被告のSNSプロフィール写真には、当時の交際相手と思われる女性とのツーショット写真が使用されていた。写真の中で幸せそうな笑顔を見せる彼がその後、自暴自棄となって卑劣極まりない“ジョーカー男”に変貌を遂げる。

 服部被告は「死刑になりたかった」などと身勝手な犯行動機を述べており、裁判では「一生社会に出てきてほしくない」「刑務所に入ったまま苦しんでほしい」と被害者の心情も述べられたという。

 判決は31日に言い渡される。