TKOは現在、47都道府県を巡る全国コントツアーの真っ最中だ。
約5年ぶりのネタづくり
「今はまだ“僕たちを使ってください”って売り込む時期では絶対にないなと。でも、ライブなら自分たちで場をつくることはできる。で、目の前でお会いして、自分たちを見てもらうってことがいちばん、“こういうやつらなんだな”って伝わりやすいかなって。
正直、初めてですね。純粋に“見てください”っていう気持ちになれているのは。ツアーを中心に、とにかくネタを作っていく年にしようと思ってます」
木下とのネタ作りは、約5年ぶりだという。
「最初のころはぎこちなくて手探りやったんですけど、かみ合い出してからは、ネタ作りを純粋に楽しめてますね。
昔は2人とも、打ち合わせとか、稽古とか、行くのが嫌なタイプやったんですよ。でも、今は遅刻することもなく集まって、集中して、気がついたら5~6時間たってるみたいな日々ですね」
いったいなぜ、全国をくまなく回ることにしたのか。
「今まで、僕たちって東京と大阪でしか単独ライブをやったことがありませんでした。でもそれって、それ以外の場所に住んでいる人には、そこまで見に来てくれっていうことじゃないですか。でも今は“自分たちから出向きますので、見に来てください”という姿勢を大事にしようと思って、47都道府県でライブをすることに決めました」
地域によってチケットの売れ行きには差があるが、自ら足を運んで手売りもしているそう。
「1年かけてコントツアーを回ることによって、絶対に、自分が変わると思ってるんですよ。昔みたいにお笑いのことしか考えてない頭にするためには、お笑いのことしか考えられない日々をつくるしかないので。そのためにツアーをしてるっていうのも、本音ですね。
僕も木下も、ほんとに欲にすぐ流されるだらしない2人なんで、自分たちで流されへん環境をつくろうと思ったらそうするしかなかったんです」