「東京オリンピック2020」を区切りに、局以外のキャリアを意識

「2013年に『東京オリンピック2020』の開催が決まり、東京オリンピックが終わるまでは絶対に放送業界にいようと思っていました。しかし、新型コロナウイルスの影響や、『Netflix』など様々な動画配信サービスの普及が加速し、その影響を受けて、アナウンサーの友人だけでなく、営業職の仲間もテレビ局以外の場所で働く選択肢を模索していましたね。彼らの姿を見て、私自身も別の道を意識するようになりました」

 アナウンサーとしてキャリアを重ねた次の働き方として、どのような思いを持って転職活動をしたのだろうか。

アナウンサーとしておこなってきた『伝える』ということを軸に職種を考え、広報職なら持っているスキルを活かせるのではないかと思いました。もうひとつの軸はスポーツです。

 私を成長させてくれたスポーツに恩返しをしたいという思いがあったので、数ある企業の中でもスポーツに関われる広報の仕事を探した結果、ご縁があったのが『セガサミー』だった。

 セガサミーは『感動体験を創造し続ける 〜社会をもっと元気に、カラフルに。〜』というミッション・パーパスを掲げており、スポーツも含んだエンタテインメント、リゾート事業など幅広い領域でその実現に向け取り組んでいます。広報の仕事もスポーツに偏り過ぎず、フラットに幅広く関われるという点が魅力のひとつでした」

 セガサミーに入社して、アナウンサーとして培った経験やスキルが活かされる場面はどんなところにあるのだろうか。

「オウンドメディアのスポーツコラム執筆を担当していますが、取材も原稿作成も前職でたくさん経験してきましたし、プレスリリースなどを書く時に必要なリサーチ能力もアナウンサー時代から磨いてきたスキルが活かされていると感じます。

 他にも実況や司会の仕事もさせていただいています。セガサミーのグループ会社の一つである株式会社ダーツライブが通年でLIVE配信をしているプロの試合の実況や、北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催している男子プロゴルフトーナメント『セガサミーカップ』の表彰式の司会も担当しました。

 また、社内で行われる自社のプロバスケットボールチームのパブリックビューイングイベントの司会などいくつものチャンスに恵まれ、アナウンサーとしてのスキルも磨いていきたい私としては非常にありがたいと感じています」