秋篠宮家に対する世間の視線
グローバルな天皇となるべく、悠仁さまの大学での学びには期待が高まる。その一方で、秋篠宮家に対する世間の視線は冷たい。
「眞子さんの結婚騒動以降、秋篠宮家は逆風にさらされています。さらに、次女の佳子さまのひとり暮らし騒動も記憶に新しい。昨年9月に秋篠宮邸の改修が完了しましたが、佳子さまは引っ越されず、仮住まい先として建てられた旧御仮寓所におひとりで住まわれているのです。宮内庁からの事前説明がなされなかったことなどから、国民から非難の声が相次いで上がりました」(皇室ジャーナリスト、以下同)
そんな難境の中、悠仁さまの成年会見は現状を打開する大きな転換点になりうる。
「一生に一度しかない成年会見は、秋篠宮家への厳しい声を和らげる機会となるかもしれません。というのも、昨年3月、愛子さまは自身の成年会見で、お手元のメモをほとんどご覧にならず、ご自分の言葉で丁寧にお答えになりました。また、ご両親とのあたたかいエピソードと共に感謝の意を語られ、大変話題となったのです」
また、眞子さんや佳子さまの成年会見が15分程度だったのに対し、愛子さまは30分を超え、異例ともいえる長さだった。
「複雑なお立場にもかかわらず、天皇家の長女であることに真摯に向き合われる姿勢が絶賛されました。愛子さまの即位を熱望する声が今なお上がり続けているのは、このパーフェクトな成年会見があったからでしょう。
悠仁さまも会見で、将来の天皇として国民の期待に応えることができれば、秋篠宮家の逆風を追い風にかえられるのではないでしょうか」
秋篠宮家の命運を分ける“Xデー”は刻一刻と迫っている─。
八幡和郎 評論家、歴史作家、徳島文理大学教授。東京大学法学部を経て1975年通商産業省入省。1997年退官。著書に『英国王室と日本人』(小学館)など