実は足りない人が多い日本人の食物繊維量
「現代の日本人の食生活は、腸内環境を良好にする“食物繊維”が不足しています」
と指摘するのは、京都府立医科大学の教授を務める内藤裕二先生だ。
「シリアルなどの穀物から積極的に食物繊維をとっている欧米人に比べ、日本人の食物繊維の摂取量はとても少ないのです。
よく『毎日サラダを食べているから食物繊維は十分』と主張する人がいますが、実際はまったく足りていない人のほうが多い。例えばコンビニのカップサラダを毎日食べたとしても、十分な量をとるのは難しいのです」
では、十分な量の食物繊維を摂取し、腸内細菌のエサを増やすには、どんな食事を心がけると良いのだろうか。
日本古来の食生活と日々の習慣で腸を改善
「昔ながらの食生活を意識するのが良いでしょう。朝は玄米や麦など糖質の低い炭水化物をとり、そのほか、日本の伝統食を中心とした献立が理想的です。
女性は男性に比べて高脂肪食を食べると便秘になりやすいですから、脂肪や糖分が控えめなメニューを選ぶことも重要です。
とはいえ高脂肪食だけが便秘を招くわけではなく、睡眠サイクルの乱れや運動不足、ストレスなども原因に挙げられますから、できるところから生活習慣を整えることが肝心です」(内藤先生)
今回は、4人の名医が毎日行っている“腸活”をご紹介。今すぐできるものばかりなので、さっそく実践し、“美腸”を目指そう!
腸の不調が引き起こすもの
・睡眠不足
・肌の不調
・ネガティブ思考
・認知症
・肝硬変……etc.