腸内細菌は“ペット”日々の習慣でエサやりを

「私自身、若いころは慢性的に、頭痛、肩こり、多汗症、生理痛、生理不順、便秘、ニキビなど、数々の不調に悩まされていました。

『このままではいずれ病気になる』と思い、生活を一新したのが17年前。以来、健康を意識した生活を送り、特に腸の健康維持には気をつけています」

 そう話すのは、温活の第一人者の石原新菜先生だ。17年間、先生が意識している腸活法とは?

腸内細菌を、自分の腸内で飼っているペットだと思いながら、『ペットのエサになるような多種多様な食べ物を食べよう』と意識していますね。

 もう1つは、身体を冷やさないことです。温度が高いほうが菌は活発になりますから、私は夏でも腹巻きを巻いています」(石原先生、以下同)

 今回は、夏場でもムレずに快適な腹巻きの選び方もご紹介!

腸活6:しょうが入りみそ汁で身体を冷やさない

 冷え対策に効果的なしょうがを、みそ汁に入れることで毎日手軽にとっているという石原先生。

「みそや納豆などの日本に昔からある発酵食品は、腸内細菌を育ててくれます」

 しょうが入りみそ汁を飲めば、温活も腸活もバッチリ!

腸活6:しょうが入りみそ汁で身体を冷やさない 写真提供/石原新菜
腸活6:しょうが入りみそ汁で身体を冷やさない 写真提供/石原新菜
【写真】健康な腸を実現するための“究極の腸活”食生活

腸活7:りんごとにんじんを“皮ごと食べる”ジュース

 石原先生が「赤ちゃんのときから飲んでいます」と言うのが「にんじんりんごジュース」だ。にんじん2本、タネをとったりんご1個を、皮つきのままジューサーに入れるだけ。

「皮には食物繊維や栄養が多いうえ、土から収穫した野菜には、腸にいい乳酸菌がついているので、皮ごととるのがポイントです」

腸活7:りんごとにんじんを“皮ごと食べる”ジュース 写真提供/石原新菜
腸活7:りんごとにんじんを“皮ごと食べる”ジュース 写真提供/石原新菜

腸活8:24時間腹巻きで腸内細菌を活性化

 食べ物をあたたかい場所に放置すると腐るのは、菌が活性化するから。同様に、腸内もあたたかい状態にキープできれば、善玉菌の動きが活発になる。そこで石原先生が17年間、四六時中欠かさないのが、「腹巻き」だ。夜は厚手、日中は薄手のものを愛用。

「シルクは保温性が高いのに熱がこもらないので、夏場に最適。またユニクロの、ショーツと一体化したヒートテック腹巻きは、薄手で速乾性も高いので重宝しています」

腸活8:24時間腹巻きで腸内細菌を活性化 写真提供/石原新菜
腸活8:24時間腹巻きで腸内細菌を活性化 写真提供/石原新菜

腸活9:入浴前のスクワット30回で温浴効果アップ

「忙しくて、ゆっくり湯船につかる時間がない!」。そんな人は、入浴前のスクワットにチャレンジしてみては?

「お風呂に入る前に30回のスクワットをして身体がポカポカになると、温浴効果が早く感じられるので、入浴時間が短くてもお腹までしっかり温めることができます。スクワット30回は1分半もあればできるので、運動が苦手な人でも手軽にできますよ」

腸活10:寝る前の腹式呼吸で副交感神経を優位に

 リラックス神経の副交感神経が優位な状態だと、腸内環境にも好影響を与える。

「寝る前に腹式呼吸をして、副交感神経を優位にしましょう。鼻から素早く息を吸い、口からゆっくり長く吐くのがコツ。これを数回行うことで、眠りが深く、腸の蠕動運動も正常になります」

石原新菜先生●イシハラクリニック副院長。健康ソムリエ協会理事。「温活の第一人者」と呼ばれ、身体を温めることで得られる健康効果を、講演会やメディア出演、著書などで発信している。
石原新菜先生●イシハラクリニック副院長。健康ソムリエ協会理事。「温活の第一人者」と呼ばれ、身体を温めることで得られる健康効果を、講演会やメディア出演、著書などで発信している。
石原新菜先生●イシハラクリニック副院長。健康ソムリエ協会理事。「温活の第一人者」と呼ばれ、身体を温めることで得られる健康効果を、講演会やメディア出演、著書などで発信している。