変形性股関節症の治療で快適な生活を取り戻す!
自宅で股関節痛の予防やケアを行うなら、高平先生が考案し、病院でも指導している「3Dジグリング」がおすすめ。
「これは、股関節周りの筋肉を鍛えて関節を包む袋状の膜から産生される液(滑液)を増やしつつ、筋肉を覆う筋膜をほぐす、一石三鳥の体操です。
毎日続けると、すり減った軟骨が再生します。3Dジグリングに取り組んでから、痛みがほとんど感じられなくなった患者さんも多いです」
起床時や就寝前に行い、習慣化するとより効果的だ。
「末期股関節症まで進行し、生活に支障が出ている人は股関節の手術も選択肢に入れましょう。ひとつは、まだ末期には至っていない場合に、自らの骨を生かして変形性股関節症を治療する『骨切り術』。
身体への負担が大きいので骨の強度が強い50代までの人が対象となる場合が多いのですが、自分の股関節を温存できる手術です」
そしてもうひとつは「人工股関節置換術」。痛みの原因となっている部分を人工股関節に置き換える手術だ。
長年、股関節痛に悩んでいた女優の松島トモ子さんも、昨年両足に人工股関節を入れて以来、快適に過ごせるようになったという。
さらに、歌手の和田アキ子さんは、人工股関節手術に臨む決意をしたという。“トイレに座るのも大変だし、座ったら、立つ時も大変”と、昨年夏からの痛みが重症であったことを告白。
“まだいつとは決めてないけど、『する』って決めたら気持ちがすごい楽に”と、痛みに対して前向きになった胸の内を、自身がパーソナリティーを務めるラジオで、先月明かした。