9月4日、埼玉西武ライオンズが山川穂高選手(31、以下敬称略)を、無期限の公式試合出場停止処分とすることを正式発表した。
知人女性への強制性交の疑いで書類送検されるも、嫌疑不十分で不起訴処分となった山川ではあるが、西武は《球団として今回の事態を重く受け止め、本人の猛省を促すべく、上記の処分といたしました》と処分の経緯を説明。
同時にコメントを出した山川も反省の弁を述べては《再びチームの役に立てるように地道に練習に励みます》と、“その日”に備えてファームで練習に励んでいるよう。再びグラウンドに立てるのはいつになるのだろうか。
「球団側は“無期限”の文字通り、現時点では期限を設けずに本人の反省や状況を省みて検討していくとのこと。不起訴にはなりましたが、今後は女性側が不服を申し立てたり、民事訴訟をする可能性もあります。
ただ山川本人としては、FA権取得まで17日を残したままの現状をもどかしく思っているでしょうし、球団としても早々に“厄介払い”をしたいのが本音かも」(スポーツ紙・野球担当記者)
本来ならばシーズン中にFA権を取得、来シーズンは他球団のユニフォームに袖を通す構想を描いていたかもしれない山川。実現のために必要な一軍登録日数は17日間で、西武は残すところ24試合(9月5日時点)となっている。
9日間で巨人にトレード、解除された中田翔
つまりはあと“7日間”までに処分が解けなければ、2024年も西武に留まることになるわけだが、「急転直下の解除劇もあるかもしれません」とは主に野球の現場を取材するスポーツライター。
「“無期限”とは、一聞すると数か月から年単位の長期間に捉えられるかもしれませんが、明確に期限を決めていないということは明日にでも解除できるということ。何せ期限が無いんですから」
2000年10月、西武に所属していたスター選手・松坂大輔(当時20)が駐車違反と無免許運転で書類送検され、球団は無期限の野球活動停止と自宅謹慎の処分を発表。ところが、1か月も経たないうちに練習を再開させたことで物議を醸した。
また2021年8月、北海道日本ハムファイターズの中田翔(当時34)がチームメイトに暴力を振るったことが発覚。山川と同じ、無期限の出場停止処分が言い渡されるも、わずか9日後に読売ジャイアンツへの無償トレードが成立。同時に処分も解除された。