『北海道胆振東部地震』の被災地訪問を期待する声
今回雅子さまが訪問される9月の北海道は、平均気温18度前後と、最も過ごしやすい季節といえる。また、雅子さまは今年6月に1週間インドネシアを訪問されるなど、海外での長期公務もこなされた。
それもあって、厚岸町での公務だけでなく、'18年9月に発生した『北海道胆振東部地震』の被災地訪問を期待する声も上がった。
「地震発生から2か月後、当時在位中だった上皇ご夫妻は、被災者を見舞うため、最大震度7を観測した厚真町を訪問されました。また、秋篠宮ご夫妻も今年7月に同町を訪れています。
さらに、9月6日で地震発生から5年を迎えました。今回両陛下が来道するのはその10日後。“おふたりともまだ被災地を訪れていない”ことと“節目の日と近い”ということで、訪問を望む声が高まっていたようです」
そうした中、象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、雅子さまの被災地訪問についてこう語る。
「雅子さまもまた、今回北海道胆振東部地震の被災地を訪問したいとのお気持ちがおありだったと推察します。東日本大震災の被災地を訪問されたとき、被害に遭われた方に親身になって寄り添われるお姿が話題になりました。
雅子さまは皇室に入られて以降、さまざまなご苦労が続きました。だからこそ、苦しみの種類は違えど、困難を抱えている被災者と、より共感の姿勢で苦しみを分かち合われたのでしょう。そんな雅子さまの被災地に馳せる思いは強いと考えられます」