最近の40〜60代は意識が高い
芸能人に限らず、同じ年齢でも老けて見える人、そして若く見える人はいる。
「そもそも、皮膚の老化の8割は光老化と言われています。紫外線を浴びないほうがシミやシワ、たるみができず、きれいな肌が保てるのは事実です」
紫外線対策の次に気をつけることは、
「バランスのいい食事、たっぷりの睡眠、適度な運動です。食事や睡眠がおろそかだと、やはり肌は荒れますし、内臓の病気なども誘発しやすい。病人が若々しく見えることはありませんよね。また、肌の汚れは石けんで落ちますが、汗をかくことで毛穴の汚れは流れ落ちていきます。きれいな肌は、若い印象を与えてくれます」
さらには抗酸化物質であるビタミンA・E・Cの摂取も美肌に効果的だという。
「“若いときにもっと勉強しておけばよかった”と思う方は多いと思いますが、老化対策も同じなんです。“もっと若いときにやっていれば”とおっしゃる患者さんは多いです」
倉富先生によると、美容目的で皮膚科に来院する人は増えているという。
「団塊の世代の方はあまりそういう意識のある人は少なかったですけど、最近の40〜60代の方は意識が高いですね。ボトックスやヒアルロン酸の注入などを希望される方が多いです。とはいえ、私としては日々の過ごし方を見直し、顔と身体の老化スピードを遅らせていただけたらと思いますね」