続く3位は「ノストラダムスの大予言」。「1999年7の月に恐怖の大王が来る」という予言に一部の人々は大混乱。「どうせ人類滅亡するならと車を買った」(59歳・男性)、「予言を信じた同僚が仕事を辞めた」(49歳・男性)など、影響が実生活に及んだケースも。
オカルトブームに拍車をかけた本
ブームのきっかけは、言わずと知れた1973年に発売された五島勉の『ノストラダムスの大予言』という本。ただ、ノストラダムスが書いた原文にはどこにも『人類滅亡』という言葉はない。それどころか1999年以降も予言は続く。
「要するに五島勉さんが誇張して書いたものだったのですが、結果的に予言にさまざまな解釈が生まれるようになりました。『あの予言は〜』と一家言持つ人が大量発生し、オカルトブームに拍車がかかったというわけです」
4位は「ユリ・ゲラー」。1974年、日本テレビの番組でスプーン曲げを披露し、視聴者の度肝を抜いた。「自分でもスプーン曲げをやってみた」(60歳・男性)という声が多く集まる一方で「今ではトリックだと気づいている」と超能力に対し懐疑的な意見も。しかし三上さんは「彼は本物」とキッパリ。
「ユリ・ゲラーを日本に連れてきたのは、UFO・超常現象研究家の矢追純一さん。一応彼が仕掛け人ではありますが、ユリ・ゲラー自身の力は本物。超能力で油田を掘り当てて今は大金持ちですよ」
5位にランクインしたのは「徳川埋蔵金」。1990年、バラエティー番組『ギミア・ぶれいく』(TBS系)で、当時人気コピーライターだった糸井重里が中心になって行った埋蔵金発掘プロジェクトは、視聴率20%超えの大人気企画となった。
「自分にもチャンスがあるのではと思ってしまう」(59歳・男性)と、今なお埋蔵金ロマンに夢をはせる人も。ところが三上さんによると「残念ですがもう掘り起こされています」とのこと。
「ただ、世に出ていないだけで埋蔵金をめぐるいざこざはあり、消されたのは1人2人じゃないと思います。関わらないほうが身のためです」