「俺の子どもちゃうやろ」

 次々と救いようのないエピソードが出てくる才賀だが、格闘家らしからぬ情けない男だと、絵莉さんは続ける。

「8月12日は私の誕生日なのですが、今年はその前日から息子と2人でお台場のホテルに泊まっていました。それを知った才賀は、執拗に私たちが宿泊している部屋に来たがったんです」

 

才賀とのLINEを“オカン”で検索すると大量のやりとりが出てくるという(絵莉さん提供)
才賀とのLINEを“オカン”で検索すると大量のやりとりが出てくるという(絵莉さん提供)
【写真】才賀から受けた暴力の痕、生々しいLINEのやりとりなど

 絵莉さんが《会いたくない》と拒絶すると《新しいパパができたんやな》《男がおるんやろ》といったメッセージが送られてきたという。

「才賀には、自分が嫌われているという認識がなく、拒否される=ほかに男がいる、という思考回路なんです。最終的には息子も《俺の子どもちゃうやろ》《誰の子どもやねん、DNA鑑定しよか》なんて信じられないメッセージを送ってきて。誕生日に最悪な気持ちになりました」

 こうした事実に、才賀はなんと答えるのか─。

 9月中旬、才賀の携帯に電話をして話を聞いた。

─絵莉さんが、才賀さんからさまざまな暴言や暴力を受けたと訴えている。

「僕もワーッといろいろな言葉を投げかけたり、メッセージを送ってしまったりしたことはあったと思います。でも、暴力はしてないですよ。絵莉もカーッとなると止まらないところがあって……。彼女が暴力を振るってくるので、僕も身を守るために“やめてくれ”と取り押さえたり、押したりしたことはありました。ただ、僕が全部悪いんです。もう、それでいいですよ」

─それは暴力を振るったと認めるということか?

「違います。そうした事実はないけど、結局のところ絵莉は僕に嫌がらせをしたいだけだと思っているからです。なら、僕が悪者になればいい。でも、こうやって告発をして誰が一番イヤな思いをするのか、誰が被害者になるのか、彼女はわかっていないんです。僕としては、夫婦としてはもうダメだけど、子どもの親としては仲よくしたいというのが本音です。10月は息子の誕生日ですから、一緒にお祝いをさせてほしいとも思っている。だから第三者を入れて、喫茶店とか公の場で話し合いをしたいとも伝えています。けど、絵莉が拒否しているんです。言いたいことがあるなら、誰かを介さず、僕に直接言ってほしい。僕としては、それだけです」

 今さらいい関係を築きたいとは、あまりに虫がよすぎるのではないか─。